パナソニックは6月22日、独自技術「おどり炊き」を搭載するスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器「SR-VSX1」シリーズにおいて、ソフトウェアのアップデートを開始した。今回のアップデートでは、新たに「金芽ロウカット玄米コース」と「金芽米コース」が追加された。

  • SR-VSX101は大火力IH、可変圧力、高温スチームといった3つの要素をコントロールして最適な炊き方を実行する炊飯器。お米の銘柄に合わせた炊飯コースも備える

SR-VSX1シリーズはIoT対応のスチーム&可変圧力IHジャー炊飯器。パナソニックの家電用アプリ「キッチンポケット」と連携し、その年の米に応じて炊き方を更新したり、銘柄を追加したりするなどして、購入後も炊き方や対応銘柄を追加できる。

今回のアップデートにより、現在搭載している玄米コースに加えて「金芽ロウカット玄米コース」と「金芽米コース」が使用可能になる。アップデートは炊飯器本体と専用アプリ両方に必要だ。

金芽ロウカット玄米は、玄米の表面にある硬い「ロウ層」だけを均等に取り除き、玄米に含まれる栄養素と白米の食べやすさを両立させたとする玄米。また、金芽米は、お米の栄養と旨み成分が多く含まれる「亜糊粉層(あこふんそう)」を残した状態の無洗米。今回のアップデートで追加する専用コースは、この2商品を販売する東洋ライスとパナソニックで共同開発した。

金芽ロウカット玄米コースは、SR-VSX1シリーズに搭載する「白米銀シャリふつうコース」と比較して、炊きあがりまでに必要な時間を約43分短縮した。白米銀シャリふつうコースの場合は、事前に予備吸水が必要であり、吸水時間を含めると炊き上げまでに約108分かかる。

対して金芽ロウカット玄米コースは、事前の吸水を不要としており、前炊き工程にて長時間高温で吸水を促進するほか、炊き上げ工程の時間を伸ばしたり、蒸らし工程時に長時間加圧したりによって約65分で炊き上げられる。

  • 炊きあがりまでに必要な時間を約43分短縮した金芽ロウカット玄米コース

金芽米コースは事前の吸水がなくても中までやわらかく炊き上げられる。低温で長時間浸して内部まで吸水させ、じっくりと温度を上げて加圧時間を長くすることで実現するという。

また、金芽ロウカット玄米コースは「SR-MPW2」シリーズ(2022年8月上旬発売予定)、「SR-MPA2」シリーズ、「SR-HBA101」、「SR-UNX101」にも搭載されている。金芽米コースは「SR-UNX101」(6月下旬アップデート予定)に搭載される予定だ。