ハイアールジャパンセールスは5月18日、洗えるスーツやジェルボール(洗剤)に適したコースなどを搭載した全自動タテ型洗濯機(5機種)を発表しました。インバーター式の「JW-UD55A」のみ7月1日発売で、ノンインバーター式の4機種は6月1日の発売。価格はいずれもオープン、推定市場価格は30,000円前後からです。
日本人のニーズに合った洗濯コースを開発
- 洗濯/脱水容量・型番・推定市場価格
- 4.5kg「JW-U45A」、30,000円前後
- 5.5kg「JW-U55A」、33,000円前後
- 6.0kg「JW-U60A」、40,000円前後
- 7.0kg「JW-U70A」、45,000円前後
- 5.5kg「JW-UD55A」(インバーター式)、48,000円前後
本体カラーはJW-U45AとJW-U55Aがホワイトとブラックの2色、ほかはホワイトのみとなっています。
今回の新製品は、国内のハイアールR&Dセンターで日本向けに開発したもの。日本人が考える使いやすさに配慮した設計になっています。たとえば、洗濯槽には新型の3Dウィングパルセーターを採用。洗濯槽内で螺旋(らせん)状の水流を作り出し、やさしく揉み洗いして衣類の汚れを落とします。
本体は高さを抑え、4.5kgと5.5kgが890mm、6.0kgと7.0kgが970mm。洗濯物の投入口を低くすることで、衣類を出し入れしやすく、体の負担を軽くする設計です。投入口の手前に配置する操作パネルも見やすい高さ。
洗濯コースは、4.5kgモデルと5.5kgモデルは8つ、6.0kgモデルと7.0kgモデルは9つと豊富。任意のコースを選ぶと、ユーザーの洗濯ニーズに合わせた洗濯をスタートします。
4.5kg・5.5kgモデルの洗濯コースは、「標準」「白さ追求」「ジェルボール」「除菌」「10分お急ぎ」「槽洗浄(1、2、3)」「香アップ」「洗えるスーツ」という8つ。
6.0kg・7.0kgモデルは、「洗えるスーツ」の代わりに「毛布」と「槽風乾燥」の2コースが追加され、合計9つとなっています。
「ジェルボール」コースは、P&Gの「アリエール」や「ボールド」のジェルボールタイプの洗濯洗剤に対応。ジェルボールの洗浄成分を最大限に引き出すよう、洗いやすすぎのプログラムを最適化しています。ジェルボールに正式対応する全自動洗濯機は少ないので、ジェルボールを使っているユーザーにはうれしい機能ではないでしょうか。
4.5kg・5.5kgモデルの「洗えるスーツ」コースは、一人暮らしのビジネスマンを中心に、洗濯機に対応したスーツの売り上げが伸びているというトレンドをとらえたものです。
コロナ禍で高まった除菌ニーズにも「除菌」コースで対応するほか、「槽洗浄」コースは2分間・約4時間・約12時間の運転時間を選択可能。2分間というごく短時間は、「洗濯するたびに洗濯槽に残る洗剤カスをまめにぱっと洗い流したい」というニーズに応えます。
このほか、赤外線を利用した風呂水ポンプコントロール機能を搭載。市販のリモコンコンセントと風呂水ポンプを導入することで、お風呂の残り湯を洗濯に利用できます。これらを標準で装備しないのはコストを抑えるため。はじめは風呂水を洗濯に使うつもりがなくても、あとから使いたくなったという場合でも安心です。
低騒音・低振動のDDインバーターモーターを採用した「JW-UD55A」は、早朝や夜間に洗濯したい家庭、小さな子どもがいる家庭など、騒音と振動を抑えたい世帯向けの洗濯機。回転速度や使用する水の量を洗濯物の量に合わせて最適化するので、省エネ性にも優れたモデルです。
国内の全自動洗濯機にて、容量5.0kg台のモデルにインバーター式のラインナップを持つのはハイアールだけとのことなので、気になる人は覚えておきたいところです。
JW-U45Aの洗濯/脱水容量は4.5kg。本体サイズはW526×D500×H890mm、重さは25.5kg。洗濯の目安(高水位時)は標準コースが約33分、お急ぎコースが10分。標準使用水量は73L。消費電力は256W/290W(50Hz/60Hz)。運転音は洗濯時が約38dB/39dB(50Hz/60Hz)、脱水時が約50dB/51dB(50Hz/60Hz)。
JW-U55Aの洗濯/脱水容量は5.5kg。本体サイズはW526×D500×H890mm、重さは26.0kg。洗濯の目安(高水位時)は標準コースが約33分、お急ぎコースが10分。標準使用水量は87L。消費電力は350W/395W(50Hz/60Hz)。運転音は洗濯時が約38dB/39dB(50Hz/60Hz)、脱水時が約50dB/51dB(50Hz/60Hz)。
JW-U60Aの洗濯/脱水容量は6.0kg。本体サイズはW520×D575×H970mm、重さは32.0kg。洗濯の目安(高水位時)は標準コースが約33分。標準使用水量は91L。消費電力は360W/400W(50Hz/60Hz)。運転音は洗濯時が約37dB/40dB(50Hz/60Hz)、脱水時が約53dB/54dB(50Hz/60Hz)。
JW-U70Aの洗濯/脱水容量は7.0kg。本体サイズはW520×D575×H970mm、重さは32kg。洗濯の目安(高水位時)は標準コースが約33分。標準使用水量は98L。消費電力は370W/410W(50Hz/60Hz)。運転音は洗濯時が約37dB/39dB(50Hz/60Hz)、脱水時が約52dB/54dB(50Hz/60Hz)。
JW-UD55Aの洗濯/脱水容量は5.5kg。本体サイズはW526×D500×H895mm、重さは27.5kg。洗濯の目安(高水位時)は標準コースが約33分。標準使用水量は90L。消費電力は200W/200W(50Hz/60Hz)。運転音は洗濯時が約34dB、脱水時が約38dB。
あえて乾燥機能を省いて価格を下げた、コスパに優れたドラム式
発表会では、4月に発売した洗濯・脱水容量9.0kgのドラム式洗濯機「AITO(アイト)」も展示されていました。型番は「JW-TD90SA」です。AITOはあえて乾燥機能を省くことで、価格を抑えています。5月18日時点の実売価格は99,800円(ヨドバシカメラ価格)です。
9.0kgまで洗濯できるのに、本体の幅は595mmとコンパクト。ワンルームなどあまり広くない環境で生活している場合や、洗濯機置場が狭い住居でも導入しやすそうです。
洗濯機上部がフラットになっていて洗濯カゴなどを置きやすいデザイン。洗濯機の上部が使えないとスペースのムダを感じがちなので、このデザインは好印象です。
流行の液体洗剤・柔軟剤の自動投入に対応。投入ケースはお手入れしやすいよう、取り外してまるごと水洗いが可能になっています。
液晶画面はタッチパネルになっており、画面右のダイヤルと合わせて直感的な操作。ただし今回の会場では展示だけだったので、実際に操作の様子を確認できず残念でした。
洗濯機はドラム式しか使ったことがない人や、乾燥機能はなくてもいいから安いほうがいいという人には注目の製品です。特に洗濯容量が大きいので、週末にまとめて洗濯したい場合にも良さそうです。
JW-TD90SAのおもな仕様は、本体サイズがW595×D640×H860mm(給・排水ホースを含む)、重さは78kg。カラーはホワイト。洗濯・脱水容量は9.0kg、標準使用水量は71L。消費電力は電動機230W、電熱器600W。運転音は洗濯時33dB、脱水時48dB。定格の洗濯時間は53分。