金融情報配信大手のフィスコ(東証JQ: 3807)が、同社が発行する仮想通貨フィスココイン(FSCC)をバーン(消却)する。同社への取材から明らかになった。

「バーン」とは仮想通貨の発行可能総数を減らすことで、多くの場合価格上昇に寄与する。いわば仮想通貨の世界における「自社株買い」と言ってよいだろう。自社発行の仮想通貨の消却は、日本の上場企業によるものとしては数少ない事例だ。

今回フィスコがバーンするフィスココインは同社2021年12月期連結営業利益額を上限とし、発行可能枚数の0.7%となる。今後5年間にわたり、毎年度の利益に基づいて、自社が保有する非流通のFSCCを継続的にバーンしていくという。

ちなみにフィスココインは早くも2016年から同社株主に配布されており、2017年には金融庁に「仮想通貨交換業者が取り扱う暗号資産」として登録されている。2019年よりイーサリアムのERC-20準拠するトークンとなっている。

フィスココインの時価総額は現在約300円で取引されており、時価総額に換算すると150億円となっている。