著者 松田康生 (まつだやすお)FXcoin シニアストラテジスト
東京大学経済学部 国際通貨体制専攻 三菱銀行(本部、バンコック支店)ドイツ銀行グループ(シンガポール、東京)を経て2018年7月より現職。 短国・レポ・為替・米国債・欧州債・MBSと幅広い金融市場に精通
Review
史上最高値に肉薄
昨日のBTC相場は上昇。6万ドル(約680万円)台から63,000ドル(約715万円)台に反発すると、11月3日に付けた戻り高値を上抜け65,000ドル(約735万円)台まで上昇、海外時間に66,000ドル(約745万円)台まで値を伸ばし、10月20日に付けた史上最高値にあと1000ドル足らずの水準まで迫っている。BTCは木曜日早朝のテーパリングアナウンス後にサポートされた6万ドルをその後3度トライするも下抜けずにいると、Eマスク氏が自ら行ったアンケートで保有するテスラ社株の売却支持が多数派となり、売却代金でのBTC購入への期待から63,000ドル台にじりじりと上昇した。CMEのBTC先物開始後に更に上昇すると11月3日の戻り高値を抜け軽いショートカバーの発動で65,000ドル台に上昇。マスターカードが複数の交換所と提携して暗号資産払いのクレジットカードをアジア太平洋地区で発行するとしたことも上昇に寄与、午後に入ると66,000ドル台まで上昇したが、史上最高値を前に失速。しかし、先週末のインフラ法案可決を好感した米株が史上最高値を更新すると再び66,000ドル台に値を戻し、史上最高値を窺っている。
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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。