ファイルコインがフロー(Flow)ブロックチェーンの正式なストレージコラボレーターになった。
ファイルコインは水曜の発表で、この動きは保有者や発行者のノン・ファンジブル・トークン(NFT)を「どこでも安全に使用できる」ようにするための活動の一環、と述べている。
今回の発表は、ファイルコインのストレージサービスとフローブロックチェーンの統合に向けて取り組んでいることが明らかになった、ダッパー・ラボ社の8月の動きに続くものである。
このコラボレーションにより、フローのユーザーはNFTを鋳造し、惑星間ファイルシステム(IPFS)コンテンツアドレッシングを利用して、ファイルコインがホストする分散型ストレージにトークンを保管することが可能になる。
ファイルコインによれば、IPFSコンテンツアドレッシングは、URLが示す場所などウェブ上の特定の場所からオンライン情報を取得するロケーションアドレッシングに対する、1つのソリューションである。ファイルコインはロケーションアドレッシングについて、場所を所有し「コンテンツを制御」できる中央集権的な存在にデータが依存しているため、「明らかな欠点」があると主張する。
「コンテンツベースのアドレッシングでは、コンテンツはもはやウェブ上の単一の場所からは取得されない。その代わりに、要求されたコンテンツが存在するIPFSネットワーク上のすべての参加ノードから取得される」と、ファイルコインは概説している。
このコラボレーションの一環として、ファイルコインはIPFSまたはファイルコインのネットワークとの統合を行うフロー上の適格なNFTプロジェクトに対し、1件につき5000ドル相当を助成する「ネクスト・ステップ・グラント」も開始した。
「フローのエコシステムが成長するにつれ、今後フロー上に構築されるアプリケーションは、ファイルコインの分散型ストレージソリューションによってNFTメディア資産とメタデータを簡単に保護できるようになる」と、発表は述べている。