非代替性トークン(NFT)を扱う企業であるBookblocks.ioが、タリバンによる政権奪取の最中にあってもアフガニスタンの女性たちが教育の機会を得られるよう手助けを行うために、ニューヨークに拠点を置く団体と提携した。

Bookblocks.ioは10月5日に非代替性トークン(NFT)を販売すると発表した。その収益はアフガニスタンおよびアメリカ両国にて女性へと教育の機会と職業訓練を提供するための支援を行っている団体であるWomen for Afghan Womenへと寄付される。販売されるのはアメリカの作家であるルイーザ・メイ・オルコットからインスピレーションを得たアート作品で、顔の半分が1枚の蝶の羽によって覆われた女性が描かれ、「強い意志を持った女性にとって不可能なことはない」という引用が記されたものとなっている。

タリバンが90年代にアフガニスタンを掌握した時、同組織はほとんどすべての女性や女の子たちに対して教育を受けることを禁じた。そうした歴史が繰り返されていると言っても過言ではなく、先月にアメリカ軍が撤収した後で政府を支配下に置いたタリバンは、男性と男の子たちのみに学校へと戻るように勧めている。アフガニスタンの高等教育省で副大臣を務めるザビフラー・ムジャヒドワイル氏は、タリバンは女性や女の子たちに教育の機会を「なるべく早く」与えることを計画していると曖昧な発言をしている

「彼女たちは教育の機会を通して自らの未来について希望と夢を抱きながら育った世代なのだ」と、Women for Afghan Womenのアメリカにおける活動の責任者であるナヒード・サマディ・バーラム氏は述べている。「私たちはアフガニスタンに暮らすアフガニスタン人の女性や女の子たちや、アメリカにやって来るアフガニスタン人の難民たちを支援するための取り組みを行っている」

Bookblocks.ioによれば、今回のNFTの販売から得られた金額の100パーセントがWomen for Afghan Womenへと寄付され、その後の販売でも1回につき5パーセント分が寄付されるという。アフガニスタンで現在学校に通うことができないとされる女の子たちが220万人いるという状況に鑑み、同社はNFTのコピーを2200枚鋳造する計画である。公開時の価格は0.025イーサリウム(ETH)、およそ75.54ドルから始まる。