英スタンダードチャータード銀は、中国のサプライチェーンファイナンス技術プロバイダーであるリンクロギス(Linklogis)との合弁により、ブロックチェーンを活用した貿易金融プラットフォームを立ち上げた。

30日のコリア・ヘラルドによると、「Olea」と名付けられたこのプラットフォームは、「サプライチェーンファイナンスを必要とする企業とのオルタナティブアセットクラスの機会を求める」機関投資家のニーズを満たすことを目的としているという。

プラットフォームを運営する合弁会社はシンガポールに置かれ、スタンダードチャータード銀のSCベンチャーズのアメリア・ウン氏がCEOを務める。リンクロギスの副会長兼チーフリスクオフィサーであるレティティア・チョウ氏が副CEOとなる。

スタンダードチャータード銀はこれまで、アリペイを所有するアント・グループなど、中国拠点のフィンテック大手と共同している。アント・チェーンをベースとしたグローバル・トレード・プラットフォーム「Trusple」は、スタンダード・チャータード、シティ、DBS銀行、ドイツ銀行などで利用されている。

Oleaは、スタンダードチャータード銀がデジタルトレードファイナンスにおける世界的な知名度を高めるのに貢献することが期待される。貿易金融のためにブロックチェーンを活用している他の多国籍銀行には、HSBC、BNPパリバ、シティなどがあり、共同プラットフォームが2020年の第2四半期にシンガポールで立ち上げられた。