仮想通貨マイニングがますます活発になるにつれて、カザフスタンのトカエフ大統領は仮想通貨マイナーに追加の課税を行うための新しい法律に署名した。
現地の通信社Kursivによると、この新しい法律では仮想通貨マイナーが使用する電力1キロワット時あたりに1カザフスタンテンゲ(0.26円)を追加で課税するものだ。この追加課税は、仮想通貨マイナーに関する国税法改正によるもの。カザフスタン議会は6月中旬にこの法案を可決している。この追加課税は来年1月から有効になる。
経済改革・地域開発委員会のアルバート・ラウ委員長は、新しい法律の目的は仮想通貨マイニングを規制し、「それを影から引きずり出す」ためだと語っている。
カザフスタンは最近、仮想通貨マイニングの新しい中心地として浮上している。ケンブリッジ大学のビットコイン電力消費指数のデータによると、カザフスタンは中国、米国、ロシアに次ぐ第4位の国に位置している。
中国政府が仮想通貨マイナーへの取締りを強化する中、ビットコインマイナーが中国からカザフスタンへと移転する動きが出ている。マイニングプールのBTC.comが移転を発表しているほか、マイニング装置大手カナンもカザフスタンでのサービスセンター開設や、マイニング事業展開を発表している。