ブロックストリームは24日、転換社債と有担保ローンで1億2500万ドルを資金調達したと発表した。転換社債の調達はベンチャーキャピタルのキングスウェイ・キャピタルが主導した。
この資金調達により、ブロックストリームは機関投資家向けのマイニング事業を拡大する。この分野は、小規模マイナーと比較して、ビットコイン価格の変動に直面しても「回復力がある」と同社は主張。小規模マイナーは、「ビットコイン価格の変動や圧縮されたマージンに、より直接的にさらされている」という。
ブロックストリームの社長兼最高財務責任者であるエリック・スベンソン氏は、「我々は、機関投資家のビットコインマイナーのリスクを低減し、企業ユーザーが価値の高いユースケースを構築できるようにすることに引き続き注力する」と述べた。
FTXの崩壊で長引く弱気市場は、ビットコインマイナーに大きな圧力をかけた。2022年12月、ビットコインマイニング大手のコア・サイエンティフィックは、収益が急落したため、破産を申請した。
マイニング事業者のグリーンリッジは12月、ニューヨーク・デジタル・インベストメント・グループから7400万ドルの支援を受け、破産を回避した。
コインテレグラフが報じたように、2022年末にかけてハッシュレートが安定し、利益率も徐々に改善したため、ビットコインのマイナーの最悪期は過ぎたのかもしれない。しかし、特に損益分岐価格が25,000BTCを超える中小のマイナーにとっては、依然として厳しい状況にある。