クレジットカード大手VISAの最高経営責任者は、ブロックチェーンを活用したソリューションを同社のサービスや製品に統合し、次世代決済を促進することができると考えている。

1月24日に開催されたVisaの年次株主総会で、2月1日に正式に退任するアル・ケリーCEOは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)とステーブルコインに関する同社の計画について簡単に説明した。

1月24日のサンフランシスコ・ビジネス・タイムズの報道によると、ケリー氏は次のように語っている。

「非常に初期の段階だが、私たちは、ステーブルコインと中央銀行デジタル通貨が決済分野で重要な役割を果たす可能性があると信じ続けており、現在、多くのイニシアチブを進めている」

「私たちは、決済エコシステムに投資しようとして、仮想通貨ファンドや企業に重要ではない量の投資をしてきた」と、退任するCEOは説明した。ケリー氏はまた、2022年に仮想通貨分野を揺るがしたいくつかの「注目を集めた失敗」によって、Visaのバランスシートが影響を受けていないことを確認した。

「これらの失敗に関連する信用損失はなかった。 私たちのすべての行動において、Visaの決済システムおよび決済システム全体の整合性、そしてもちろん、信頼のために立つ私たちのブランドの評判を維持することに非常に注力していることを理解して頂きたい」

長年にわたり、Visaは仮想通貨関連のイニシアチブに取り組んできた。

その研究チームは2021年9月にブロックチェーンの相互運用性プロジェクトに着手し、「ユニバーサル ペイメント チャネル(UPC)イニシアチブ」と名付けられたこのプロジェクトは、CBDCとステーブルコインが様々な決済チャネルを通過するための「ネットワークのネットワーク」を確立することを目的としていた。

しかし、Visaは12ヶ月以上、UPCに関する最新情報を提供していない。

最近では、2022年12月20日に決済大手が、ユーザーのイーサリアム搭載ウォレットから自動支払をできるようにする計画を発表している。

Visaはまた、現在終了しているFTXとの契約や、2022年10月26日のBlockchain.comとの提携など、最近いくつかの「手数料ゼロ」の仮想通貨デビットカードを展開している。