中堅の暗号資産取引所であるCoinEx(コインエックス)が2022年のクリスマスイブに創業5周年を迎えた。

コインエックスは「暗号資産取引をより簡単に」をモットーに世界展開する仮想通貨取引所の一つだ。直近の30日間で約1兆2000億円の取引高があるので、なかなかの規模といえる。

ちなみにコインエックスといえば2017年に著名マイニングプールであるViaBTCによって立ち上げられた取引所だ。ViaBTCはビットコインのマイニングプールとして世界シェアの約10%を占めるほどマイニング界の巨頭だ。ビットコインキャッシュの誕生を主導したマイニングプールとしても有名なので、知っている人も多いだろう。また著名マイニング機器メーカーであるビットメインとも近い関係にある。

コインエックス2017年の創業以来、ハッキング等に見舞われることなく安定の運営を続けてきており、現在では200を超える国や地域の400万人以上のユーザーに使われているという。600種類以上の暗号資産を扱っており、特にビットコインとイーサリアム、またドージコイン等の取引高が活況だ。

浮き沈みの激しい暗号資産取引所業界でコインエックスがここまでこれたのはとにかくウェブ操作画面やアプリでの「使い勝手の良さ」(ユーザー体験)とセキュリティにこだわってきたからだろう。

コインエックスが創業された2017年のクリスマスは日本における第一次仮想通貨ブームの真っ只中だった。当時ビットコイン価格は約16000ドルで、その後2年にわたって当時の高値を抜くことはなかった。多くの取引所が死んでいった。コインエックスはそういった市場環境の中で地道にプロダクトをみがくことを選んだのだろう。

UI/UXへのこだわり、入出金の速さ、約定力ー。

それがかえってコインエックスの地盤を固めることにつながった。コインエックスは「暗号資産取引をより簡単に」というスローガンを掲げサービスとしての使いやすさを徹底追及する一方で、ユーザー預金を無事故で保管してきた実績を誇る。

今回のFTX破綻騒動をうけて、ユーザー預金が1:1で保存されていることを証明する「マークルツリー準備金証明」も近々リリース予定という。

ちなみにコインエックスは現物取引以外に先物の取引量も多く、コインマーケットキャップによると仮想通貨のデリバティブ取引所としてはトップ20位にランクインするほどだ。また先物に加えて信用取引、AMM(DeFi分野の児自動マーケットメーカー)、ファイナンス、スワップ、また暗号資産の発行を容易にするCoinEx Dockなど様々なサービスを展開しており、ユーザーが欲しいと思う機能をその時々でいち早く取り入れてきたと自負する。

5周年にあたる2022年の年末年始にかけては、取引所トークンであるCETがもらえる様々なキャンペーンを展開している。詳細は公式サイトから参照されたい。
暗号資産相場が冷え込む今日、弱い取引所は消えさり強い取引所だけが残る時勢がある。コインエックスは引き続き地道にプロダクト改善とセキュリティ強化にまい進していくだろう。