ビットコインコア開発者の1人が、ハッカーによってBTCを引き出されたと主張していることから、仮想通貨コミュニティは、「普通の人」が自分のビットコインの安全確保に成功する方法について途方に暮れている。

ビットコインコア開発社のLuke Dashjr氏はこのほど、ハッカーが何らかの形でDashjr氏のPretty Good Pricacy(PGP:プライバシーが非常に優れた)鍵にアクセスしたと主張した。

暗号コミュニティのメンバーからは、セキュリティ意識が高いことで知られるビットコインコアの開発者が危険にさらされることに懸念を示す声が上がっている。このため、「普通の人」がビットコインを導入したり、セキュリティを確保したりすることが難しくなるとの見方もある。

投稿では、Twitterユーザーがこのニュースにショックを受け、多くはDashjr氏を助けることができないだろうと考え、「希望がほとんどない」と述べた。

他のコミュニティーのメンバーもこの気持ちに賛同し、Dashjr氏がハッキングされるなら、メンバーらの祖母には希望がないとツイート。また、あるツイッターユーザーは、ビットコインのトップ開発者が自分のウォレットを安全に保つことができないなら、ビットコインの普及は「夢物語」だと主張した。

一方、ビットコインのアナリストであるNamcios氏は、こうした感情は状況の公正な評価ではないと考えている。同アナリストは、Dashjr氏はビットコインの知識が高いとはいえ、間違いを犯さないわけではないことを強調した。