著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

5日〜11日のビットコイン(BTC)対円相場の週足終値は、前週比33,444円(1.45%)高の2,341,438円と4週続伸したが、相場は230万円周辺で方向感を示せずにいる。

先週発表された米国の新規失業保険申請件数が前週比4,000件増となったことで、BTCは230万円から動意付き、ショートカバーを伴って235万円周辺まで上昇したが、ドル建てで17,300ドルとなる同水準がレジスタンスとなった。9日の相場は、11月米生産者物価指数(PPI)の発表を控え235万円周辺で揉み合いに終始すると、結果が市場予想を上回り、一時的に上値を重くした(予想7.2%→結果7.4%)。

一方、PPIの結果を受けて米国債利回りが上昇すると、外国為替市場ではドル円相場が連れて上昇。ドルに対して円の価値が低下したことで、BTC対円は下げ幅を圧縮され、週末も235万円周辺での推移が続いた。

第1図:BTC対円チャート 1時間足 出所:bitbank.ccより作成

続きはこちら