ビットコインのマイニング企業であるコア・サイエンティフィックは10月26日、米証券取引委員会(SEC)に、10月下旬から11月上旬に手形などの支払が行えないとする書類を提出した。同社は、ビットコイン(BTC)価格の低迷、電気料金の値上げ、ハッシュレートの上昇、破綻した仮想通貨レンディング企業セルシウスとの訴訟などを理由として挙げた。
同社がスキップする支払は、設備などのファイナンスと約束手形に回されはずだった。同社の債権者は、債務の繰り上げや同社を訴えるなどの救済措置の行使を決定する可能性があるとしている。その結果、「当社の他の債務契約に基づく債務不履行の発生」や「債権者による当社に対する救済措置の強化」を招く可能性がある。と付け加えている。
「当社は、既存の現金が2022年末またはそれ以前に枯渇すると予想している。[…] 当社の財政状態に関する不確実性を考慮すると、合理的な期間にわたり継続企業として継続する能力について実質的な疑いが存在する」
コア・サイエンティフィックは、法律アドバイザーおよび財務アドバイザーと契約し、債権者と交渉を進め、資本の再編を検討している。また、破産手続きを開始する可能性もあると警告している。同社の財源は、9月30日に1,051BTCと現金2,950万ドルから、10月26日には24BTCと2,660万ドルに縮小した。コア・サイエンティフィックは以前、5月31日時点で8,058BTCを保有していた。