リップルラボ(リップル社)のXRPトークン保有量が、史上初めて流通量全体の50%を下回った。
リップル社は過去に、同社がXRPトークンを大量に保有していることについて、それがXRPレッジャー(XRPL)の集中管理につながるとして疑問を投げかける一部の人たちから批判を受ていたことがあった。
リップル社は10月27日に発表した第3四半期報告書で、その批判に改めて反論するとともに、XRPの保有量が減り続け、総供給量の50%に当たる500億トークンを割り込んだと指摘した。
「批判者たちは、XRPレッジャーがリップル社によってコントロールされていることを示す指標として、当社のXRP所有量を取り上げている。これは真実ではない」とリップル社は述べ、次のように付け加えた。
「XRPレッジャー(XRPL)は、取引の検証、新機能の追加、ネットワークの安全確保にFederated Byzantine Consensusを使用しており、各検証ノードはXRPの所有量に関わらず1票を得ることになる」と付け加えている。
同社はさらに「現在、XRPLの130以上のバリデータノードのうち4つを運用している」と述べている。
リップル社は報告書の中で、第3四半期のXRPの正味売上高(売上高から購入額を引いたもの)の合計が、第2四半期の4億890万ドルから3億1068万ドルに減少したことを明らかにしている。
「リップル社はODL取引に関連してのみXRPを販売し続けており、リップル社のODL(On-Demand Liquidity)ビジネスが世界的に拡大するにつれてODL量が急増した」と報告している。
リップル社の主要事業の1つにクロスボーダー決済サービス「ODL」があるが、同社は第3四半期にもFX会社のトラベレックスと提携し、ブラジルとメキシコ間の取引を促進するために同サービスを拡大したと発表している。