国際銀行間通信協会(SWIFT)は13日、ブロックチェーン技術を通じて金融企業により正確なデータを提供するため、フィンテック企業のシンビオント(Symbiont)と提携することを明らかにした

バンガードやシティグループ、アメリカン・センチュリー・インベストメンツ、ノーザン・トラストなどが参加する。

発表によると、このパイロットプロジェクトは、「プロバイダーがグローバルカストディのクライアントにほぼリアルタイムでデータを配信するのに役立つ」という。シンビオントの独自技術プラットフォームであるAssemblyを通じて、スマートコントラクトが「SWIFTにグローバルに接続されている11,000以上の機関を活用するネットワーク効果を生み出すために」使用される。

2017年、シンビオントはバンガードと提携し、ブロックチェーンによる物価指数データの配信を改善。当時1兆3000億ドル相当のファンドからデータを消費した。

SWIFTの最高イノベーション責任者トム・シャッハ氏は「シンビオントのAssemblyとスマートコントラクトをSWIFTの広範なネットワークと合わせることで、企業行動イベントの複数のソースからのデータを自動的に調和させることができる」という。さらにAssemblyのスマートコントラクトによって、「参加者間で共有される情報を比較して、カストディアン間の相違や矛盾、不一致を発見すること」ができるだろうと述べた。

中央銀行デジタル通貨(CBDC)の台頭により、同社は国際経済秩序における関連性を維持するための努力を続けている。2017年、SWIFTはクロスボーダー送金のイノベーションであるgpiを立ち上げ、支払いの追跡と手数料の透明性を高め、顧客が1日24時間国境を超えた支払いを模索した。