フランスの大手ゲーム会社ユービーアイソフトのイブ・ギユモCEOは最近のインタビューで、同社の非代替性トークン(NFT)ゲームプロジェクトる「Quartz」について、Web3テクノロジー統合に関する「研究モード」に過ぎないと述べている。

これは、過去の他のユービーアイソフトの幹部とは的異なる考え方だ。最高財務責任者フレデリック・デュゲ氏は昨年10月、ブロックチェーンの統合により、ユーザーがコンテンツを所有・獲得することが可能になるとし、同社は「この分野でのキープレイヤーの1つになりたい」と述べている。

ギユモ氏はgamesindustry.bizのインタビューで、現段階ではユービーアイソフトは主にNFTをゲームに適用する方法を発見し、それがゲーマーに利益をもたらすかどうかを見極めようとしていると強調している。

「私たちは、クラウドや新世代のボクセルに注力しており、そしてWeb3のすべての機能を非常に重視している。最近、いくつかのテストを行い、ビデオゲームの世界でどのように使用できるか、何をすべきかについて、より多くの情報を得ることができた」と、付け加えている。

「そのため、いくつかのゲームでテストをしているところだ。それが本当にプレイヤーのニーズに答えているかどうかを確認していく。しかし、我々はまだ研究モードと言えるだろう」

ユービーアイソフトは昨年12月『ゴーストリコン ブレイクポイント』などのゲームで利用できるプレイアブルなNFTの提供を目指し、「Quartz」のベータ版を発表し、NFT分野への参入を表明した。

この動きは、NFTを嫌う一部のゲーマーコミュニティから強い反発を受け、NFTを導入することで人気ゲームフランチャイズから可能な限りの金を「搾り取る」ものだとする非難する声が上がった。

ギユモ氏は、ユービーアイソフトのNFT展開を振り返り、最終的には、同社のプロジェクトに対するアプローチを十分に効果的に伝えることができなかったと述べている。

「研究中であるという言い方がうまくできなかった」と言い、「私たちはそれに取り組んでおり、本当にメリットのあるものができたら、それを提供すると言うべきだった」と振り返っている。