著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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・CPIは事前予想を上まわる

図1.CPI推移(Investing.comより当社作成)

図1は、米CPI(消費者物価指数)の今年に入ってからの推移を表している。

図1を見ると、7月発表の6月CPIが9.1%でピークアウトしたのち、緩やかに下落してきているのがわかる。

しかし、9/13の日本時間午後9時30分に発表されたCPIは8.3%と、事前の市場予想8.1%を上回る結果となった。

これにより、暗号資産市場はFOMC(米連邦公開市場委員会)で3会合連続となる0.75ポイントの利上げを実施することを織り込み、一斉にドルへ換金される展開となった。

BTCは、高値22,800USDから20,000USDまで-11%の下落幅を記録し、S&P500は高値4,119USDから3,932USDまで-4.5%の大幅安で取引を終了した。

CPIは事前予想を上回る強い結果ではあったものの、7/13以降は鈍化傾向を維持していることも事実であり、今後発表を控える米小売上高(米国の消費活動)が減少するなどが確認できれば、インフレ後退との見方が出てくるかもしれない。

一方で、9月20-21日のFOMCでは、100ベーシスポイント(1%)の利上げ確率が35%まで上昇している。

政策金利の上限を4.5%と見ていた市場は、来春の水準が4.5%以上となるシナリオを十分織り込んでいるとは言えないだろう。

FRB(米連邦準備理事会)が気にしている失業率も3.5%にとどまっており、積極的な利上げによるインフレ退治の姿勢は変わらないことになる。

失業率が5%を超えるまでは、利上げの継続と実体経済の悪化、そして金融資産の調整が続き展開はリスクファクターとして注意が必要だ。

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