ジュニパーリサーチの新しいレポートでは、今後5年間のNFT(ノンファンジブルトークン)市場の軌跡を分析した。それによると、NFTに関連する世界の取引は、2022年の2400万件から2027年には4000万件近くまで増加するという。

同調査によると、NFTの普及を後押しする最大の触媒の1つは、メタバースのユースケースに関連するものだ。このニッチなNFTは、今後5年間で最も急速に成長すると予想される。メタバース関連のNFTは、2022年の60万トランザクションから2027年には980万トランザクションに増加する見込みだ。

グッチやアディダスなど、すでにデジタルユニバースでウェアラブル技術を採用しているブランドにとって良い指標となるこのデータは、消費者がデジタル資産に金銭以外の価値を求めていることを表している。

これは、リップル社が最近発表したレポートでも裏付けられており、同社は主要な金融機関に対してNFTの関心度を調査している。最も関心が高かったNFTは音楽関連だった。

音楽のNFTは、アーティストの独占コンテンツや楽曲権利の分数出資など、ウォレットに価値を蓄積する以外に、マルチユーティリティを伴うことが多いのだという。

ジュニパーリサーチによると、本レポートのデータは、導入の「中位シナリオ」に基づいている。これらのデジタル資産は新たな成長と利益の道を提供するが、市場には多くのNFT詐欺が存在するため、ベンダーは賢明に行動するよう注意を促している。