金融大手チャールズ・シュワブの資産運用部門であるシュワブ・アセット・マネジメントは、仮想通貨に関連する企業へのエクスポージャーを持つ上場投資信託(ETF)を立ち上げた。

金曜日の発表で、シュワブはその仮想通貨関連のETFが8月4日に「STCE」というティッカーでニューヨーク証券取引所Arcaで取引可能になる見込みであることを明らかにした。このファンドは、「仮想通貨やその他のデジタル資産の開発または利用から利益を得る可能性がある」企業へのエクスポージャーを提供する。

米国証券取引委員会(SEC)がビットコイン(BTC)への直接のエクスポージャーを提供するETFに許可を与えていないため、シュワブのファンドは企業を通じて間接的に仮想通貨に投資することになりそうだ。シュワブのファンドでは、マイニングやステーキングに関わる企業、ブロックチェーンや分散型台帳技術でアプリケーションを開発する企業も含まれるという。

シュワブ・アセット・マネジメントのマネージング・ディレクター兼株式商品管理・イノベーション担当のデビッド・ボセット氏は、「仮想通貨エクスポージャーに関心のある投資家にとって、なっている仮想通貨から直接的・間接的に収益を得ようとする企業が増えるにつれ、考慮すべきエコシステムが存在する」と述べている。

シュワブは3月に仮想通貨ETFを発表しており、今回の仮想通貨連動型ETFの発売はそれに続くものだ。シュワブによると、2つのファンドの仮想通貨を扱う企業へのエクスポージャーは似ているが、追跡するインデックスが異なる。

SECは、米国で現物型のビットコインETF(仮想通貨に直接投資するもの)を承認していない。しかし、米国では一部の資産運用会社が先物契約を通じて仮想通貨への間接的なエクスポージャーを提供するETFを立ち上げている。