仮想通貨取引所CoinFLEXは、運営コスト削減のため、「相当数」のチームメンバーを縮小したと発表した。
金曜日のブログ投稿によると、CoinFLEXは、同社のコストを50%から60%削減する施策の一環として、「すべての部門と地域」で一部のスタッフを削減した。残ったメンバーの大半はプロダクトとテクノロジーに注力し、取引所は「取引量が戻ってきたら」規模を拡大することを検討するとしている。
「CoinFLEX社の買収や提携を検討する企業にとって適切なサイズとなることことを意図している」とも述べている。
CoinFLEXを巡っては、ある関係者が4700万ドルのマージンコールを満たせなかったことが問題となっている(そのためにCoinFLEXでは出金停止となった)。同社CEOのマーク・ラム氏はツイッターで、この人物がビットコインキャッシュ(BCH)の提案者ロジャー・バー氏であり 「CoinFLEXの口座のマイナス分を個人的に保証し、定期的に証拠金を積み増すことを義務付ける」契約書を交わしたと述べている。バー氏側は取引所の主張を否定している。
CoinFLEXは7月14日にユーザーの出金を一部再開したものの、他にもスリーアローズキャピタル、ボイジャーデジタル、セルシオネットワークの倒産問題がある中、多くのユーザーから取引所の流動性に懸念を示していた。その後、CoinFLEXの不足額は8400万ドルに上るとの試算があり、同社は香港で仲裁手続きを開始している。
出金停止後、CoinFLEXは当初、新しいトークン「Recovery Value USD(rvUSD)」を発行することで流動性不足を解消する予定だと述べていた。記事公開時点ではトークンはリリースされていないが、CoinFLEXは金曜日に、依然としてこの計画を進める予定であると述べている。