ビットコイン(BTC)は、7月31日に6週間ぶりの高値を更新した。
“シンプソンパターン”で下げ止まりか
コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューのデータでは、BTC/USDは週末序盤からの上昇分をすべて打ち消し、数時間で24,670ドルから23,555ドルに下落した。
その結果、1時間足で「バード・シンプソンパターン」が完成した。長期市場参加者にはあまりにも馴染み深いチャート構造だ。シンプソンパターンとは、米アニメ『シンプソンズ』のキャラクター、バート・シンプソンの髪型のようなチャートになっていることから名付けられたものだ。一般的にこのパターンが出れば、下げ止まりのサインとみられている。
分析リソースであるCoinglassのデータによると、記事執筆時点までの24時間で、精算額は合計で1億5千万ドルとなり、前日よりも少なくなっている。
人気トレーダー兼アナリストのRekt Capital氏は、週足ロウソクの終値で、重要なトレンドラインをサポートとして再確立することが確認されると主張した。
Looks like #BTC has successfully retested the 200-week MA as support$BTC #Crypto #Bitcoin pic.twitter.com/yg75xrxXQB
— Rekt Capital (@rektcapital) July 30, 2022
しかし、現在の市場の強さがまだ続く余地があると誰もが確信しているわけではない。
オンチェーン分析リソースMaterial Indicatorsの作成者であるMaterial Scientistは週末、デリバティブプラットフォームの資金調達率がポジティブになっていることに注目した。資金調達率は、ビットコイン価格の動きの健全性を測るための一般的な指標だ。これはトレーダーがロングまたはショートのどちらを優勢と見ているかを示すもので、資金調達率がプラス(ポジティブ)のときはロングがショートに手数料を支払うことになり、マイナス(ネガティブ)はその逆となる。
マイナスとなった場合は、上昇が続くか、あるいは短期的に上昇するかどうかを判断する指標になる。
「ネガティブな資金調達率は、3月下旬のようにほぼ完全にリセットされた。いくつかのアルトコインでは、近いうちにプラスの資金調達が見られるかもしれない」と書いている。このために、一旦は上昇するものの、下落する可能性があるという。
一方で、BTC/USDは7月の月間上昇率が約19%となり、これまでの今年の他の月とは明らかに対照的な動きを示した。
Coinglassのデータによると、7月のリターンは2021年の史上最高値以来の最高値になる態勢を整えている。
「最大の強気相場」の1つが今ビットコインを待っている可能性
ブルームバーグ・インテリジェンスのシニア・コモディティ・ストラテジスト、マイク・マクグローン氏は、2022年後半の潜在的なパフォーマンスについて、特にビットコインがどのように推移するかについて、強気の姿勢を示した。
今週のパウエル議長のように、連邦準備制度理事会が会合ごとに利上げに取り組むことを示唆したことは、「ビットコインがほとんどの資産をアウトパフォームする傾向を再開するための軸となるかもしれない」と主張した。
「7月は100週と200週の移動平均線に対してビットコイン史上最も急なディスカウントを記録し、回復するための含みを持たせた」と指摘した。
“私はリスク対リワードが歴史上最大の強気市場の一つに対して有利に傾いていると見ている。”