小売事業者は新たな顧客の獲得を目指して仮想通貨による決済を採用しており、これが仮想通貨エコシステムの成長につながっているようだ。

データプラットフォームのPYMNTSはビットペイと共同で、小売事業者がデジタル通貨に期待すること、決済やビジネスへの影響に関する動向を把握するための調査を実施した。

調査レポートによれば、年収10億ドルの企業のうち、85%が新規顧客の開拓と獲得のために仮想通貨決済を採用していることがわかった。一方、調査に参加した全事業者の82%が、仮想通貨を支払方法として受け入れる理由として、中間業者の排除を挙げている。

これとは別に、調査対象となった事業者の77%は、取引手数料の低さに惹かれて仮想通貨を受け入れているという結果も出ている。レポートによると、仮想通貨取引の処理にかかる手数料は約1%です。これは、クレジットカードなど他の支払い方法で請求される1.5%から3.5%の通常の手数料よりはるかに低いものだ。

レポートの大部分では仮想通貨について肯定的な見解が示されているが、一部の事業者では、技術的な障壁や課題が依然として仮想通貨決済の採用の妨げになっていると指摘している。まだ仮想通貨を受け入れていない事業者のうち、68%が技術導入で直面する課題が原因だと回答している。