7月7日、株式市場の上昇に加え、仮想通貨市場がポジティブな値動きを見せたことで、多くの投資家に希望が生まれた。
ハリス・フィナンシャル・グループのマネージング・パートナーであるジェイミー・コックス氏によると、米国では失業保険申請件数が増加しており、「賃金への圧力がピークに達した可能性」を示すシグナルである可能性だと指摘している。コックス氏によれば、この傾向が続けば、「FRBが利上げの規模を縮小するのに十分なほど厳しくなる」可能性があるという。
トレーディングビューのデータによると、7月7日、1日の大半を2万400ドル付近で取引したビットコイン(BTC)価格は、その7%近く急騰した。
仮想通貨信者たちは、市場の底値を求め、仮想通貨の冬の荒波を乗り越えようとしている。ここでは、アナリストらが予測するビットコインの次の動きを紹介しよう。
トレンドはネガティブなままか
ツイッターで活動する”Roman”は、以下のチャートを投稿し、「多くの人が陶酔し、強気になりつつあるが、過去8ヶ月間、同様のローソク足パターンを繰り返している」と指摘している。
“Roman”の見解によれば、これは一連のフェイクアウトの最新のものに過ぎず、多くのトレーダーを底入れの確信に陥らせ、実際にはトレンドはマイナスのままなのである。
「レンジで減少する出来高はトレンド継続による保ち合いである。各トップ前の取引所への数千の資金流入は言うまでもない」と書いている。
2万3000ドル以上に回復すれば強気
もう1人、トレンドは明らかにネガティブであるという見方をするトレーダーが、ツイッターユーザーの”Gilberto”だ。彼はビットコイン価格が最近ペナントから抜け出したことを指摘し、以下のチャートを提供した。
「23Kドル以上では強気、今のところ日足はまだ下降トレンドだ」
このまま下落トレンドが続いた場合、ビットコインの潜在的な価格経路はどのようになるのか。市場アナリストのCrypto Tonyは、BTCが1万2000ドル付近で底打ちする「最悪のシナリオ」の概要を示すチャートを投稿した。
「私は、次の上昇が始まるのは来年後半で、新たな強気相場がピークに達するのは2024-2025年だと考えている。私はすでに2万2000-2万4000ドルでポジションをとっており、1万7000-1万5000ドルまで下がれば追加するつもりだ」
トレーダーは200週間移動平均線に注目
市場の底値の判断に確実に利用されてきた指標といえば、200週間移動平均線線(MA)が最も人気があり、トレーダーが良い買い場を見極めるために広く利用されている指標の一つだ。
ビットコインが200週間MAを下回るのは史上4度目であり、このラインを回復するのにどれくらいの時間がかかるのか、また、そこに到達した後の取引意欲はどのようなものになるのか、といった憶測が広がり始めている。
このシナリオに対して、マーケットアナリストのミハエル・ヴァン・デ・ポッペ氏は、200週間MAを回復した後に起こるかもしれないと考えていることをまとめたツイートを投稿している。
同氏によれば、そのレベルを超えれば、「おそらく2万5000ドルまで上昇し、数日で2万8000ドルから3万ドルにまで上昇するだろう」と予想している。
There’s probably an insane amount of liquidity above the 200-Week MA.
If #Bitcoin breaks that level, I’m assuming we’ll probably be getting a run of $2-5K upwards in just a few days to $28-30K.
And then the sentiment will flip too.
— Michaël van de Poppe (@CryptoMichNL) July 7, 2022