著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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リスク資産との相関性が強いBTC

上図は、今年1月からの各主要資産群とBTCとの値動きの相関関係を比較した表である。

基本的に1に近ければ相関しており、-1に近ければ逆相関していることを示している。

金融資産市場全体では、米中央銀行による金利の引き上げ、資産縮小、さらにはウクライナとロシアの戦争状態による地政学的なリスクと市場にとってはネガティブな要素がいまだ上値を重くしている。

さらに現在、市場参加者の共通認識として、米中央銀行が加熱しすぎたインフレに歯止めをかけるべく、金利上昇に対するバリュエーション調整を実施していることにより、米経済はリセッション(景気後退)入り懸念が広まっており、金融市場参加者にとっては総じてリスクを取る気を失わせる相場展開となっている。

ここで、代表的なリスク資産である原油価格に着目すると、7/5の取引において、1バレル109ドルから97ドルと10.5%以上の下げ幅を記録した。

同じくリスク性の高い暗号資産の代表であるBTCとの相関度は、6月に入ってから0.6と中程度の相関に留まっており、景気後退懸念下でとりわけ原油需要低下が示されたことがわかる。

また、上図相関表から直近6月において、BTCは、S&P500・NYダウ平均株価との相関係数が0.9程度を示しており、いまだリスク資産として市場参加者に認識されていることがわかる。

米景気が後退し金融引き締めがハードランディングすれば当然、市場参加者は投資に回す資金を減らすことになり、株価は下落する。

米株式市場と相関の強いBTCも同じく上値を重たくされてしまう展開が懸念されるか。

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