経営難に陥ったレンディングプラットフォーム「セルシウス」は、5億2890万ドル相当のラップドビットコイン(wBTC)、約2万5000wBTCを仮想通貨取引所FTXに送金した。コミュニティの一部から、相場への影響を懸念する声も出ている。
取引所へのこの巨額の送金は、セルシウスがメーカー(MKR)プロトコルに残りの4120万ドルの負債を返済し、そのローンのwBTC担保を解放した後に行わた。
しかし、コミュニティはこの譲渡をどう受け止めるべきかわからず、取引所のwBTCがすぐに売却され、ビットコイン価格を押し下げるのではないかと危惧する声もある
また、この動きはセルシウスがwBTCをBTCに交換するための準備かもしれず、ビットコインの出金がセルシウスのプラットフォームで再開される兆候ではないかと希望的観測を示す人もいる。ビットコインは過去24時間で8%上昇し、2万2000ドル近辺で取引されており、市場参加者がこのニュースを素直に受け止めている可能性がある。
The 21,962 WBTC unlocked from paying off the remaining DAI loan has already found its way to FTX…
that didn’t take long…
Incoming $BTC dump? https://t.co/A9B9YaLQ1W#CelShortSqueeze = #CelPumpAndDump
Not your keys, not your crypto pic.twitter.com/V2edblhmXZ
— Airdawg (@Colwellinvestor) July 7, 2022
FTXに送られた2万5000wBTCは、マウントゴックス(Mt.Gox)の債権者が8年間の待機の後、BTCを取り戻すために15万BTCが市場に放出される可能性があるというニュースに続くものだ。
これまでのところ、セルシウスのアレックス・マシンスキーCEOは、資金の動きについて一切沈黙を守っている。