シンガポール拠点の仮想通貨ベンチャーキャピタル「スリーアローズ・キャピタル(3AC)」は、貸し手からのマージンコールを満たすことができず、今週の仮想通貨市場の崩壊が予期せぬ清算を引き起こし、債務超過に陥る可能性があることが再び強調されている。

フィナンシャル・タイムズによると、仮想通貨レンディングを手掛けるブロックファイ(BlockFi)は、3ACのポジションの少なくとも一部を清算する企業の1つとなった。フィナンシャル・タイムズは問題に詳しい人物の情報として、3ACがブロックファイからビットコイン(BTC)を借りていたが、今週初めに市場が暴落した後、マージンコールに応じられなくなったと報じた。

3ACをめぐる問題は、投資家がデジタル資産の利回りを得ることができる香港のプラットフォーム、フィンブロックス(Finblox)にも影響を及ぼしているようだ。フィンブロックスは、3ACをめぐる懸念から、16日に出金限度額の引き下げを余儀なくされたと述べた。

さまざまな憶測が飛び交う中、3ACでは複数のポジションで4億ドルの清算が発生したようだ。同社はテラ(元はルナ、現在はLUNC)に大きなエクスポージャーを持ち、ソラナ(SOL)やアバランチ(AVAX)といったプロジェクトにも大きなポジションを保有していた。コインテレグラフが報じたように、3ACは過去数日間、様々な分散型金融(DeFi)プラットフォーム、特にAave(AAVE)の資金を上積みするために資産を移動させていた。

しかし、今週の大量清算は、2020年12月以来の最低水準に至る過程で1000ドルに向かって急落したイーサ(ETH)の崩壊が引き金になったとみられる。また、3ACがグレイスケール投資信託(GBTC)やLidoのステークドETH(stETH)などの合成資産に触れていたことも、大量清算イベントの原因だと推測されている。

3ACの債務超過に関する噂は、同社の共同創設者であるスー・チュー氏が、同社が問題解決のために「関係者」と協力しているという不可解なツイートを行った後、ここ数日で話題を呼んでいる。