タイ証券取引委員会(SEC)から営業許可を取り消されたフォビのタイ部門は、7月1日までに営業を停止する予定だ。

タイSECは5月、現地の規制を遵守しなかったフォビのライセンスを剥奪した。今回の命令は、規制当局が9月に同取引所のサービスを停止してから約8カ月後に出されたものだ。

フォビ・タイランドは、フォビ・クラウドとタイのローカルパートナーG.L.T.が構築したフォビ・クラウド・タイランドプロジェクトに基づいている。フォビ・クラウドは、製品の技術的サポートとブランド認証のみを提供する。現在フォビ・タイランドとのブランド認証および技術サービス契約は終了しており、今後、フォビ・クラウドによるサポートは行われない予定だ。

フォビ・タイランドは規制上の問題を解決しようとしたが、SECの命令により業務を縮小せざるを得ないという。

「SECの決定により、フォビ・タイランドはタイで認可されたデジタル資産取引所ではなくなりました。2022年7月1日にプラットフォームを永久に停止する予定です」

タイSECの公式声明によれば、フォビ・タイランドが昨年3月にシステム対策の不備について警告を受けたことを明らかにした。また、フォビ・タイランドは取引システム、顧客資産保持システム、情報技術システムを修正するために複数の延長を認められたが、同社はSECの規制を遵守することができなかったという。

こうして、一連の問題点を修正できなかったことを検証した結果、タイSECは2022年5月17日にデジタル資産事業のライセンスを取り消すことを決定した。

フォビ・タイランドは、タイの公式プラットフォームのウェブサイトに通知を出し、顧客に資金の引き出しを促すとともに、ユーザーが閉鎖前に資金を引き出せなかった場合の連絡先も掲載している。