分散型取引所(DEX)のユニスワップ(Uniswap)は、2018年後半にイーサリアムでローンチして以来、総取引高が1兆ドルを突破しました。

しかし、これは比較的小さなユーザーベースによるものであり、今後より大きな潜在的な成長力があることを示している。このプロトコルとエコシステムの開発に大きく貢献しているユニスワップ・ラボ(Uniswap Labs)のデータによると、DEXの累積アドレス数はこの3年余りで約390万件に達しています。

このデータは5月24日にツイッターで投稿され、ユニスワップ・ラボのチームは「過去3年間、プロトコルは何百万人ものユーザーをDeFiの世界に導き、公正でパーミッションレスな取引を導入し、流動性提供の障壁を下げた」と述べている。

ユニスワップは現在、イーサリアムとレイヤー2スケーリングソリューションのPolygon、Optimism、Arbitrumでサポートされている。ユニスワップ・ラボは今月初め、「Gnosis Chain」とポルカドットベースのパラチェーン「Moonbeam Network」の2つのEVM互換チェーンに拡大することも明らかにした。

取引高の点では、ユニスワップはDEX市場の競合他社を大きくリードしている。CoinGeckoのデータによると、ユニスワップのV3プロトコルは過去24時間に9億3800万ドル相当の取引高を生み出し、市場シェア全体の33%を占めている。

これに対し、バイナンス・スマートチェーンベースの「PancakeSwap」は4億9100万ドル、シェア17.3%で2位にランクインしている。

中央集権的取引所(CEX)と比較すると、ユニスワップの9億3800万ドル相当の取引高は、バイナンス(122億ドル)、FTX(19.5億ドル)、コインベース(17.9億ドル)からは大きく後れを取っている。

しかし、注目すべきは、ユニスワップがCrypto.com(7.2億ドル)やクラーケン(5.9億ドル)といった仮想通貨セクターの大手企業を大きく引き離している点だろう。

またユニスワップはロックされた総価値(TVL)が約59億3000万ドル相当となっており、DeFi Llamaによれば、分散型金融(DeFi)セクターで第5位の金額となっている。一方、PancakeSwapは42億7000万ドル相当のTVLで第7位にランクされている。MakerDAOは98.2億ドルのTVLで最大のプラットフォームとなっている。