著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

17日のビットコイン(BTC)対円相場は32,355円(0.66%)安の4,855,533円と小幅に反落。ロシアとウクライナの停戦協議の進展に加え、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が概ね市場が織り込んでいた「3月の25ベーシスポイント(bp)利上げ+年内残り7回の25bp利上げ見通し」の通りとなった安心感で米株の急伸に連れ高となったBTCだったが、FOMCのインフレ抑制への思惑から米国の期待インフレ率は16日に反落(実質金利は反発)、BTCにはまちまちの内容となり、直近高値の493万円の更新には至らなかった。

昨日の相場は、FOMCの結果が消化される中、目星い手掛かりに乏しく480万円台での揉み合いに終始。binanceがドバイで運営する許可を正式に得たとの欧州時間の報道や、原油価格の反発を受けた期待インフレ率の反発もあったが、この日は前日と比べ出来高も細り、様子見ムード一色という印象だった。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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