著者 長谷川友哉(はせがわゆうや)ビットバンク マーケットアナリスト

英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

11日のビットコイン(BTC)対円相場は105,822円(2.19%)高の4,934,458円と反発し、週末から続く安値圏での揉み合いからの上放れを試す展開。

本邦が3連休最終日となった週明け10日の米市場で、BTCは一時的に40,000ドル(461.2万円)を昨年9月ぶりに割り込んだが、節目を割り込んだことで安値拾いの買いが入った他、米株の反発も相場の味方となり同水準を即座に回復し480万円台まで戻すと、11日東京時間にはジリ高を演じ490万円にタッチした。

これにより42,000ドル台に乗せたBTCは、海外時間に入ると戻り一服感もあってかジリ安に転じ、一時は東京時間の上げ幅を掻き消す場面もみられたが、この日行われたパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の再任公聴会で、追加のタカ派サプライズが出なかったことや、公開が遅れていた暗号資産(仮想通貨)についての報告書を数週間以内に公開する見通しを示したことが材料視され、BTCは490万円台に乗せた。足元では、43,000ドル(495.8万円)絡みで上値を抑えられている。

第1図:BTC対円チャート 1分足 出所:bitbank.ccより作成

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