起業家ゲイリー・ヴェイナチャック氏が設立したホスピタリティ企業であるVCRグループは、ニューヨークの最新会員制プライベートダイニング「フライフィッシュクラブ」のFlyfish Membership NFTトークンセールを発表した。レストランを利用する希望者は、ブロックチェーン上でノンファンジブル・トークン(NFT)として販売されるメンバーシップを購入する必要がある。
Flyfish Club (FFC) is the world’s first member’s only private dining club where membership is purchased on the blockchain as a Non-Fungible-Token (NFT) and owned by the token-holder to gain access to our restaurant and various culinary, cultural and social experiences.
— Flyfish Club (@Flyfishclub) January 12, 2022
VCRグループはフライフィッシュクラブのウェブサイトで、「なぜNFTなのか」という質問にこう答えている。
「NFTを活用することで、フライフィッシュクラブは会員コミュニティを作り、特別な体験を提供することができる。NFTは、新しい現代的な財務モデルを生み出し、フライフィッシュクラブが今後何年にもわたって持続可能な商品を提供することを可能にする」
公式サイトでは、2種類のメンバーシップが用意されているようだ。通常会員は、2.5イーサ(ETH)、記事執筆時点では8,474ドルでメインダイニング、屋外スペース、カクテルラウンジ、特別イベントへのアクセスが可能になる。2番目の価格帯である「フライフィッシュ・オマカセ」は、上記のすべてに加え、14席の「オマカセルーム」を利用できるようになり、現在は4.25ETH(約14,400ドル)で提供されている。
ウェブサイトによると、Flyfish Membership NFTの保有者は、トークンの非保有者に月単位でリースすることも、転売することも可能だという。また、年会費などもない。会員資格の取得には仮想通貨が必要だが、顧客は飲食代を米ドルで支払うことができる。
フライフィッシュクラブは、同じくニューヨークにある日本食レストラン「Ito」に続く、VCRグループの2つ目のコンセプトレストラン。Itoは会員制ではない。フライフィッシュクラブは、2023年初頭にオープンする予定だ。