著者 中村 孝也(なかむら たかや)Fisco 取締役(情報配信事業本部長・アナリスト)

日興證券(現SMBC日興証券)より2000年にフィスコへ。現在、フィスコの情報配信サービス事業の担当取締役。2000年代前半の新規上場(IPO)ブームの際には、IPO担当として1,000社を超える企業の調査・分析を手がけた。Zaif(カイカエクスチェンジ)の親会社であるカイカエクスチェンジホールディングスの取締役でもある。

(出典:Zaif「ビットコイン/円」)

ビットコイン テクニカル

アップグレード「タップルート(Taproot)」が11月14日に完了し、材料出尽くしから上値の重い展開を継続していた折、新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が見つかったこと、アメリカのテーパリングが加速するとの見方からのリスク資産売りに連動。足元で一時465万円まで調整した。

日足に眼を転じてみると、節目となる460万円近辺がサポートとして機能した格好。引き続き460万~600万円強のボックス継続ということになっている。

更に上値のめどを提示できるとしたら、大きなボックス(2021年4月高値から6月安値の倍返し)1,100万円弱が1つの上値めどとなるが、時間を要する状況になったといえる。

フラッシュ・クラッシュで調整が大きかったことで、当面は600万円前後の売りが出やすい環境にある。

 

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。