著者 DMM Bitcoin マーケットレポート

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XRPは「売方優勢・下落優勢」の状況―雲の捻じれに注目!

◇チャートの環境認識

XRP/JPY 日足Bidチャート(DMM Bitcoinの取引ツールより作成)

上図は、XRP/JPY日足チャートに一目均衡表(転換線期間:9日、基準線期間:26日、先行スパン2期間:52日)と4つの単純移動平均線(5日移動平均、21日移動平均、90日移動平均、200日移動平均)を設定した直近1ヶ月の図(期間:2021/12/3~現在)である。

本稿では、一目均衡表の三役好転・逆転と、同指標と寄添う傾向のある移動平均線の設定値(5日移動平均を超短期トレンド、21日移動平均を短期トレンド、90日移動平均を中期トレンド、200日移動平均を長期トレンド)による優勢定義を手掛かりとして考察する。

参考までにXRPの前回レポートも併せてご確認頂ければ、より一層、XRPの方向性についてご理解いただけると思われる。
(前回のレポート:Daily Market Report 2021/12/29「XRP(リップル):買方優勢へ転換間近か―97円に注目!」参照)

まず、現在の状況を確認をしてみると、一目均衡表は、転換線は基準線の下に位置し、遅行スパンは実体を逆転、価格は雲の下に位置していることから、三役逆転シグナルが点灯中であり、売方優勢の状況であると言える。

移動平均は、上から90日移動平均(中期トレンド)、200日移動平均(長期トレンド)、21日移動平均(短期トレンド)の並順で、下落優勢の状況である。

一目均衡表と移動平均を複合的にみると、実勢は一目均衡表の雲が重石となることで、弱い基調が継続することがわかる。更に、90日と200日移動平均のデスクロス(下落のパーフェクトオーダー)の成立が目前に迫っており、下落余地とした安値模索の展開が視野に入ってくると言えるだろう。

一方で、少し先の状況を見てみると、一目均衡表・雲の捻じれ(相場の変化日)が迫っていることから、(市場参加者が)同領域を突破するものとして意識されることで、優勢が形勢逆転する可能性も想定される。

以上のチャート環境認識を踏まえ、次に<下落シナリオ><上昇シナリオ>について詳しく検討してみる。

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本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限らない。