21日に繰り広げられたツイッターの舌戦がブロックチェーン業界の注目を集めている。

ミームトークンのシバイヌ(SHIB)のインフルエンサーだったカナダの医療Q&Aウェブサイト「アスク・ザ・ドクター(Ask The Doctor)」が、SHIBを「仮想通貨で最大の詐欺だ」と主張。SHIBのボランティアプロジェクトリードであるシトシ・クサマ(Shytoshi Kusama)氏が身元を隠していることが問題だとし、法廷で彼の個人情報を明らかにするとしている。この主張は現在、ツイッターから消去されている。

Ask The Doctorは以前SHIBインフルエンサーだった。12月1日のツイートでは、バランスシートに310億SHIB(当時は150万ドル)を追加したと主張。しかしその後、20日にAsk The Doctorは、そのSHIBトークンを帳簿から消したとツイートするなど仲違いしている(当該ツイートは削除された)。

一方のクサマ氏は、「(Ask The Doctorが)提供したことのないサービスで人々からお金を取るのは違法だ」と反撃。さらにツイッターで不正に取得したアカウントを運用し、不正に金銭を取得しようとしていると非難した。

Ask The DoctorはSHIBを 「詐欺」「(価格が)ゼロに向かっている」、「上場廃止に直面している」と主張しており、根拠なく、「ラグプル(資金の持ち逃げ)が迫っている」と述べている。

こうした主張に対して、クサマ氏が21日にAsk The Doctorが過去にSHIBを宣伝したツイートを引用して、「お前は詐欺アカウントだ」と反撃。クサマ氏は「2009年に作られたアカウントの “ドクター”のツイートはどこにあるんだ?消え失せろ。詐欺は他のトークンでやってくれ」とツイートした。現在、Ask The Doctorの公式Twitterアカウントでは、Flokiとボクサーのタイソン・フューリーの「クールなメンタルヘルス」プロジェクトが宣伝されていることを指しているようだ。

記事公開時点では、Ask The Doctorはソーシャルメディアのプラットフォーム上で対立をエスカレートさせ続けているが、こうした影響で、24時間ほど前に舌戦が始まって以来、Ask the Doctorは約1万人のツイッターフォロワーを失い、約47,000人が残っている。Ask The Doctorは、ビジネスのためにSHIBの株を捨てたというが、そもそもなぜ「詐欺」コインと思われるものに投資するのか、その理由は説明されていない。