ブロックチェーン・ゲーミング・アライアンス(BGA)が発表したレポートによると、ブロックチェーンゲームは成長し続けており、非代替性トークン(NFT)の世界で中心的な存在となっている。2021年第3四半期には全NFT取引高の約22%を占めている。レポートによれば、NFTゲームは7月~9月の間に23.2億ドルの収益を生み出している。

メタバース関連の活動も大きく注目された点だ。仮想土地の売上高は4260万ドルに達したほか、11月末には仮想世界のDapps(分散型アプリ)の時価総額は46億ドルを突破した。さらにレポートでは「デイリーのユニーク・アクティブ・ウォレットが6566%増加した」と指摘している。

レポートはまた、ブロックチェーンゲーム企業への投資が活発になった点も指摘している。香港を拠点とするゲーム開発企業アニモカ・ブランズは、5月に8800万ドル、7月に1億3800万ドル、10月に6500万ドルを調達している。その企業評価額は22億ドルとなっている。

さらにダッパーラボが手掛けるNBAトップショットの1~3月の売上高は2億3000万ドルにのぼっている。ポケモンにインスパイアされたNFTゲームのアキシー・インフィニティの売上高は36億ドルを突破している。

DappRadarの共同創設者であるドラゴス・ドゥニカ氏は、すべてがメタバースに向かうにつれ、この成長が続くだろうと考えている。同氏によると、ブロックチェーンゲームの成長は、より大きなメタバースにつながっていくことになるという。

メタバースが注目されるにつれ、大企業が次々と参戦している。中国ではNFTに対して政府が警告しているにも関わらず、現地企業がメタバース関連の商標登録を積極的に行っている。