「元素騎士Online -META WORLD-」は13年の運営実績があり、Nintendo SwitchやPlaystation4で発売されている「エレメンタルナイツ」にGameFiを取り入れた新作だ。台湾で2012年に「Game of the year金賞」を受賞し、800万人以上が遊んだ人気3D MMOPRGである。

新作の「元素騎士Online -META WORLD-」は、メタバース内で遊びながら収益を得れて、ブロックチェーン技術で新しいファンタジー世界経済圏の構築を目指している壮大なゲームだ。2022年5月に限定公開版、8月に正式版のリリースが予定されている。

12月2日にウェブサイトのリリースをしてから記事執筆時点(12月22日)ですでに累計のコミュニティ参加者が10万人に迫り、大きな話題になっている。

今さら聞けない!? 「NFT」「GameFi(ゲームファイ)」とは

遊びながら稼げる「元素騎士Online -META WORLD-」の仕組みを理解するために、まずは「NFT」と「GameFi」の意味を把握しよう。

NFTとは

NFTとは、ノンファンジブル・トークン(Non-Fungible Token)の略称だ。日本語では代替不可トークンまたは非代替性トークンと訳される。

ブロックチェーン上で発行されるNFTは、ゲームのアイテムやキャラクター等を代替不可能な、コピーできない唯一の価値として表現できる。つまり、NFTを活用したゲームでは、世界に一つしか存在しないレアアイテムやキャラクターの所有権を証明したり、コピーや改ざんされていない真正品として市場での売買が可能となる。

ブロックチェーンゲームの分野でトップを走るAxie Infinityはデジタル土地一区画を2.9億円弱で販売したのは記憶に新しく、世界で盛り上がりを見せている。

GameFiとは

GameFiは、Game×Finance(ゲーム×金融)を意味し、2020年後半から2021年にかけて、大きな話題になったDeFi(分散型金融)をGameに掛け合わせた造語だ。主にブロックチェーン・NFTを基盤としたゲームをプレイして稼ぐことを指し「play-to-earn」とも呼ばれている。

従来のゲームでは、ゲーム内アイテム等を市場で取引することは難しかったが、NFTの発展を背景に気軽に安全に取引が可能となった。

大事に育てたキャラクターや希少なアイテムを市場で売ったり、メタバース内で課金コンテンツを自分で作成したりして稼げる。GameFiは「金利を得る」というDeFiの要素を含んでおり、プレイして獲得したトークンをステーキングできるといった特徴がある。

ステーキングとは

マイニングの代替え手段と言われ、ステーキング対象の仮想通貨(暗号資産)を使わずウォレットに入れ、ブロックチェーンのオペレーションに参加すると報酬を得られる仕組み

ブロックチェーンゲームの従来の仕組みである、ゲームを遊んで得たNFTアイテムやキャラクターを売買して稼ぐ機能に加えて、ゲームで手に入れた仮想通貨(トークン)をステーキングすることで金利報酬を得たり、別のトークンを得られる。

フィリピンや南米ではGameFi対応のゲームをやりこみ、稼いだお金で生活を充実させたり、家のリフォームや土地を購入した人、家を数軒買った22歳もいて、世界で大きな盛り上がりを見せている。

「元素騎士Online -METAWORLD-」の5つのNFT

「元素騎士Online -METAWORLD-」に登場するNFTは以下の4つだ。

オシャレ装備NFT

オシャレ装備は、キャラクターを着飾るだけでなく、専用スキルのアンロック機能を備えたNFTだ。オシャレ装備は他のプレイヤーにレンタルすることで報酬を得ることも可能だ。

オシャレ装備NFTは、ゲーム内通貨であるMVで購入できるが、高価で数に限りがある。オープンワールドでプレイヤーと交流するというゲームの特性上、装備の見た目にこだわりたいというプレイヤーも多いため、人気のオシャレ装備NFTを入手できれば高値で取引できるだろう。

ベース装備NFT

ベース装備NFTは、キャラクターのステータスを強化するアイテムだ。ゲームをプレイしていく上でステータス強化は避けて通れない。重要なアイテムであり、ゲーム全体での供給数は予め決められているため、レアアイテムも存在する。

ゲーム内アイテムのNFT

ゲーム内アイテムのNFTは、体力を回復するアイテムやステータス強化のアイテムなど、ゲームを有利に進めていくためのNFTだ。こちらもアイテムの上限数が設定されているが、攻略には欠かせないものとなるため、自然に取引が発生するだろう。

ユーザー生成コンテンツ NFT (User Generated Content)

一定量のRONDトークンを保有していればゲームに登場するモンスターやアイテム・キャラクターに至るまでユーザーが設計し、ゲーム内メタバース空間に作り出せる。

これはMOD(Modification)と呼ばれ、ゲームのコンテンツを改造したり、ユーザーが作成したアドオンやプログラムを改正するというのは昔からゲーム業界では行われている。今後元素騎士OnlineではMODツールをユーザーへ解放し、ユーザー自身がコンテンツを生成できるようになる。

元素騎士のライセンス元の「エレメンタルナイツ」では過去に家電量販店のビックカメラとコラボしたり、サンリオとコラボした実績があるので、GameFIに重要な企業提携という点で経験がすでにあるのが強い点だろう。

LANDのNFT

LANDは将来予定されているアップデート要素で、ゲームタイトルにもある「META WORLD」に関する重要な機能だ。ゲーム内の土地の区画(LAND)のNFTを購入することで、自分だけのオリジナルマップを作り出せる。

LANDのNFT所有者は、マップやモンスター、ドロップアイテムまで全て設計可能となる。ドロップアイテムはLANDの所有者が所持しているNFTから割り当てる。NFTの在庫管理をしつつ、マップに入場するプレイヤーより入場料を得ることで新たに収益を得れる仕組だ。

NFTを取得して終わりではなく、自分でコンテンツを作り新たな収益源を作成(UGC to Earn)できる点も多くのNFTゲームとは異なる。

メタバースGameFiの元素騎士Online -METAWORLD-

近年メタバース(仮想世界)が話題になっているが壮大なプロジェクトのため、リリースまでに莫大な開発費と年月が想定される。

Facebook社が会社名をMetaに変更したことは記憶に新しいが、投資額55億円で実現までに10から15年かかると言われている。

2000年代後半に一大センセーションを巻き起こした「Second Life」もアバター密度の低さが衰退の原因といわれ、1つのワールドに最大50人しか入れなかった。また同時刻にユーザーたちが集まる仕組みもなく、過疎りやすい設計だった。

メタバースは魅力的な反面、人々が集まるための共通目的がないと衰退していくだろうという見方がある。

その点、ゲーム内メタバースに代表されるマインクラフトやフォートナイトは大きな目的としてゲームを一緒に遊ぶというのがある。ボイスチャット機能を使い、自宅にいながら、仮想空間で友達と遊べる。このため、コロナ禍で友達となかなか遊べない状況下において、「フォートナイト」は子どもが友達と遊ぶ仮想空間、現実世界で言うところの公園のような役割を果たした。ゲームを超えて、プラットフォームのようなコンテンツへと成長したというわけだ。

元素騎士Onlineのライセンス元「エレメンタルナイツ」では現在でもユーザーがゲーム内メタバースにいて、一緒に温泉に入ったり、花火をみたり、結婚式をあげているユーザーもいる。

元素騎士Onlineもゲーム内メタバースから出発し、今後メタバースでユーザーが日常生活を送れるようにし、ゲームを遊んで生活できるようにするというビジョンを持って進めている。

元素騎士Online -METAWORLD-を支える技術

元素騎士Online -METAWORLD-は、イーサリアム(ETH)のレイヤー2ソリューションであるポリゴンを使って開発されているため、多くのNFTゲームのように高額なネットワーク手数料が発生しない。今後は、バイナンススマートチェーン(BSC)などへの対応も検討していく。

先日Polygon Studioとの提携も発表された。Polygonの全世界の成長戦略グループの責任者Arjun氏は次のように語る

Gensokishi Onlineプロジェクトの原作は、すでにplaystation4やNintendo switchで発売されている日本発のゲームです。

すでにゲームメタバースにユーザーがいるゲームのGameFi版となります。このような伝統的なゲームがクリプト業界に参入し、Polygonで展開されることを嬉しく思います。

Polygon はGensokishiの今後の成功をサポートしていきますし、 Polygonでこのようなゲームが数多く展開されることを楽しみにしています。

Arjun Krishan Kalsy. VP Growth – Polygon

元素騎士Online 運営メンバー

このプロジェクトには、ゲーム業界の重要人物が参加している。世界で稀に見る大人気ゲームのLINE:ディズニー ツムツムや妖怪ウォッチを生み出してきた株式会社NHN PlayArtの元社長、加藤正樹氏やセガの名作ゲーム「ファンタシースター」の生みの親である上保徳彦氏もアドバイザーとして参加している。

代表のMaxi Kuan氏は日本(東京)で10年働き、5年間はスタートアップ企業向けのコンサルティング業を営んでいる経験がある。LINEの元代表である森川亮氏が創業したインフルエンサー事業を行うC Channelの元中華圏ディレクターも勤めた経験がある。

本プロジェクトについてCEOのKuan氏は次の様に話す。

原題は2008年にサービスを開始し13年間も続いている、3DMMORPGの金字塔「エレメンタルナイツ」です。累計で800万ダウンロードされていて、何度もアップデートされているので、今でもAndroid/iPhone/Nintendo Switch/PS4でプレイができます。

元素騎士の特徴は、暗号資産を一切支払うことなくゲームを始められます。無料で遊べますし、もちろん暗号資産を使って冒険に役立つ強力なアイテムを購入することもできます。しかし、『元素騎士』のメタ世界では、本当に強いモンスターを倒すためには、他のプレイヤーとチームを組む必要があり、そうでなければ冒険を続けることは非常に難しくなります。前述したように、私たちはすでに800万人のユーザーを抱えています。彼らをGameFiの新バージョンに取り込み、暗号資産に触れさせていきたいと思っています。

元素騎士ONLINE-METAWORLD-ではDApp化し分散型の世界を目指しています。今のところ、3Dレンダリングの技術では、ゲームをプレイする際に非常に高い処理能力が要求されるため、GensoKishiでは、まだ中央集権型のゲームサーバーを使用してプレイを支援しています。しかし、Web3やブロックチェーンは変化が激しいので、その時期は近いと考えています。また、GensoKishiをDAOにすることで、ガバナンストークンMVを持っているユーザー全員に権利を帰属させる予定です。世界の未来を変えるために、そして新しい世界をつくるために、みなさんが投票できるのです。

メタバースを実現するためには、まだまだ時間がかかる技術もあると思います。VR/ARやWeb3のUIの問題もあります。問題が解決されるには5年が妥当だと思いますが、もっと早いかもしれませんし、その上でメタバースと共存していくのです。現実世界での分散型エコシステムは難しいかもしれませんが、メタバースでは、本当の意味で自由な生活が実現できます。GensoKishiが作る未来を期待してください。

元素騎士Online今後のプラン

元素騎士Online -METAWORLD-では近日中にMVトークンを上場する予定だ。

ベースとなるゲームがすでに出来上がっていて、現時点でもユーザーがいるため、元素騎士Online-METAWORLD-のリリースは早い。

他のメタバースのリリースが数年かかるところ、2022年5月にはαテストを実施し、同年8月にゲームの正式版リリースが行われる。

これらの野心的なマイルストーンを達成するために、元素騎士Onlineは分散型マルチチェーン資金調達プラットフォームTrsutpadとの提携も発表した。

Trustpadとの提携により、元素騎士OnlineはDeFi Launchpad Associationの全面的な支援も受けることになり露出の増加が期待される。

今後、元素騎士Onlineでは、様々なコミュニティでLaunchpadや上場時期についてアナウンスしていく予定だ。

情報を見逃さないよう、今すぐコミュニティへ参加するのをおすすめする。

Whitelistキャンペーン第二弾

元素騎士Online-META WORLD-が12月19日まで実施した、Whitelist抽選キャンペーンは10万件を超える応募があり、大成功を収めた。

Trustpadとのパートナーシップと多くの方々のWhitelist参加に感謝の気持ちを込め、総額10,000ドルのWhitelist抽選会の第2弾の実施を発表した。

Whitelistの抽選は、ローンチパッドの開催前に終了する。

抽選会参加可能期間

 – 開始日時:12月22日 21:00 (GMT+8)

 – 終了日:Launchpad発表まで

>Whitelist抽選会のエントリーはこちら

元素騎士Onlineコミュニティ

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