これまで「帽子」「棒状」「湯呑み」「スプーン曲げ」など、本気か冗談かわからない、というか間違いなくふざけているであろうデバイスをいかにも真面目な新製品のように提案してきたGoogleのGboardチーム。今年同チームが提案するのは、“メビウスの輪”のように表面と裏面がつながった「Gboard 両面バージョン」だ。
今回Gboardチームは、「我々はキーボードには片面にしかキーがついていないことに気づいてしまいました」「キーボードをひっくり返すとまったくキー入力ができなくなってしまうのです」として、“裏表の概念を超えた”という両端をねじって接続したメビウスの輪の形状のキーボードを作ったという。
「これまではキーボードをしっかり前に置いて使う必要がありましたが、このキーボードなら大丈夫」なので、フロントエンド開発にもピッタリだという。また、「キーボードをうっかり裏返してしまって使えずに困ったこともありましたが、このキーボードなら大丈夫」なので、バックエンド開発にもバッチリだとしている。
今後は、一行にしたフープバージョン、洗髪時に便利な防水バージョン、輪をかけてひねりをくわえた二重らせんバージョンなどの、さまざまなデザインをたえまなく検討するとしている。
過去に提案された新コンセプト入力デバイスと同様に、「Gboard 両面バージョン」にも発売予定はなく、設計図をWebサイトでオープンソースとして公開している。同サイトにはペーパークラフト版も用意されている。
「Gboard」はAndroidスマートフォン/タブレットに搭載されている多言語入力ツール。同チームは、「いつでもどこでも思いどおりの文字入力を提供すべく、日々努力を重ねています」として、これまでにもいくつかの入力デバイスを提案しており、マイナビニュースでも、過去の同チームの新デバイス提案をその都度ご紹介してきた。
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この新デバイス提案は、以前は4月1日に情報が公開されていたが、エイプリルフールの冗談と“間違われる”ことが多かったためか、数年前から10月1日に発表されるようになっており、より同チームの“本気度”がうかがわれるようになっている。ちなみに10月1日を発表日としているのは、101キーボードの「101」にちなんでとのこと。