ストリーマーやプロゲーマーが対戦格闘ゲーム『ストリートファイター6(スト6)』で対決する「騒音カップ Powered by NURO 光」が開催されました。

「騒音カップ」では、VTuberの天鬼ぷるるさんをはじめとする8人のプレイヤーが2人1組となり『スト6』で対戦。ただし、それだけではなく、対戦しているメンバー以外が騒音ブースに集まり、応援やヤジを飛ばします。その声の大きさを数値で表示するとともに、解説のハイタニさんが評価してポイントを付与。単純に声の大きさだけでなく、ガヤやヤジの内容もチェックされます。

そして、対戦成績と騒音成績の合計ポイントが一番高かったチームが優勝というユニークなイベントです。

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    『スト6』とガヤに自信のあるストリーマーが集い、対戦を行いました

騒音カップ Powered by NURO 光

チームはAからDの4つ。Aは天鬼ぷるるさんとなるおさん、Bは赤見かるびさんとシュート選手、Cはしんじさんと立川選手、Dはこく兄さんとオオヌキさんです。

『スト6』の強さとしては、プロ選手であるシュート選手と立川選手がいるチームB、Cが強力ですが、ガヤに関してはチームDのこく兄さんとオオヌキさんが大本命と言えます。

特にオオヌキさんは、格ゲー界の王であるウメハラ選手が“デカい蝉”と言うくらい、ガヤのうるささに定評(?)があります。また、普段おとなしめの印象のなるおさんがガヤでどれだけ貢献できるか、唯一ダイヤ帯の赤見かるびさんが、マスター帯の面々に一矢報いることができるのか、そのあたりも注目です。

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    試合は全部で6試合、それぞれ2ゲームずつ戦います。対戦しないチームは騒音バトルで対決します

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    Crazy Raccoonのユニフォームに袖を通したシュート選手

ちなみに、今回はソニーネットワークコミュニケーションズの「NURO 光」を使ったPRイベントでもあります。バーチャルからの参加である赤見かるびさんと天鬼ぷるるさん以外、オフラインの会場に集まって参加していますが、「オフライン2P対戦」ではなく、「オンライン対戦」を行います。

試合が始まると、なるおさんが全勝でチームを牽引。ジェイミーを使ってプロ選手を次々となぎ倒します。騒音対決で抜きん出たのはやはりチームD。声の大きさも飛び抜けていましたが、それ以上に試合内容に即した的確さや相手の心をえぐる鋭いガヤが光っていました。

さすがに古くから格ゲーコミュニティで声を出していただけのことはあります。しかし、元々同じシーンにいたハイタニさんにとってみれば、厳しめの評価にならざるを得なかったか、なかなかポイントにはつながりません。

また、チームCはチームD以外に音量では勝っていたにもかかわらず、ガヤの内容がハイタニさんにまったく評価されず、1回も騒音ポイントを獲得することができませんでした。

最終結果は、6ポイントを稼いだチームAが優勝。ほか3チームは4ポイントで同率2位でした。

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    日本屈指のジェイミー使いであるなるおさんがジェイミーで無双します

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    騒音バトルのブース。ステージからはそれなりの距離がありますが、選手には声が届いていました

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    騒音の音量が100dBを超えると赤色灯が回ります。試合が始まるとほぼ回りっぱなしでした

ガヤ自体のポイントも大事でしたが、それ以上にプレイしている選手への影響が大きかったのではないでしょうか。

ガヤブースは会場のステージとは真逆の後方に設置。さらに、プレイヤーはヘッドホンでゲームの音に集中できる環境ですが、それでもガヤの声は試合中に耳に入ってきたとのことでした。

おそらく、ガヤが気になって、ミスした場面もあったと思います。これはプロ野球のヤジ文化に通じるものがあるかもしれません。

eスポーツオフライン大会は、結構おとなしめの印象で、個別の声出しもあまりない印象です。なので、騒音カップをきっかけにガヤが飛び交う大会が増えてもおもしろいのではないでしょうか。

ガヤが罵詈雑言になってしまうのは問題ですが、ガヤが出ることは熱狂的な応援の結果とも言えます。特定のチームや選手にエールを送りつつ、推しの対戦相手にヤジを飛ばしていくのも、応援のあり方の1つかもしれません。

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    最終結果はチームAの勝利に

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    声の大きさ、ガヤの内容ともに申し分がなかったオオヌキさん

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    チームCはガヤで相手を上回る声出しもしていましたが、内容が悪く、ポイントを稼げませんでした

大会終了後に、大会の冠となった天鬼ぷるるさんと、解説を担当したハイタニさんに感想を聞いてきました。

――騒音カップの感想を教えてください。

天鬼ぷるるさん(以下、ぷるる):初めてのタイプのイベントで、最初はどうなるかと思いましたが、想像をはるかに上回る楽しさがありました。私自身の試合結果は1勝でしたが、なるおさんが全勝してくれました。その分、騒音のほうでがんばりました。優勝できてうれしかったです。

ハイタニさん(以下、ハイタニ):解説での参加だったんですけど、みんなが経験したことない大会で、最初はどうなるかと思いました。でも、イベントとしてはかなり盛り上がったんじゃないでしょうか。これをきっかけに、いろんなタイプの大会もできるんじゃないかと可能性を感じましたね。特に、オオヌキさんのガヤの完成度が高かったです。

――今回は「NURO 光」のPRイベントでもありますが、回線環境で感じたことがあれば教えてください。

ぷるる:私はすでに「NURO 光」を導入しているんですけど、切り替えてからは回線が途切れることがなくなりました。やはり、配信もゲームも回線が途切れてしまうとすごく悲しくなるんです。なので、今は本当にストレスを感じていないですね。ゲームも快適にできています。ラグいなって思うことも、切断もほとんどなくなりました。

ハイタニ:私はこれから「NURO 光」を使う予定です。やっぱり、回線のことってよくわからないじゃないですか。いまは突然アップロードが遅くなることもあって、原因がわからないところの不具合が「NURO 光」にすることで改善ができればと思っています。万が一にもトラブルが発生してしまった場合も、サポートが手厚いところがいいかなと考えていて、その点も期待しています。

――ハイタニさんは初心者向けのコーチングやアドバイスをよくしていますし、天鬼ぷるるさんは少し前までは完全に初心者でしたが、初心者が格闘ゲームに取り組む際に、最初に意識すべきポイントは何だと考えますか? 天鬼ぷるるさんは実際どんなことを意識したのか、難しいと思ったポイントはどこか教えてください。ハイタニさんは、天鬼ぷるるさんにコーチングする際に意識したことはどこでしょうか。

ぷるる:最初はレバーをガチャガチャいじっていただけでした。そのうち、何か1個だけでもできるようにしようと決意しました。例えば、飛んでくる相手を「対空技」で落とせるようにするとか。それができるようになると自信になるんですよね。そうしたら、次のことにもチャレンジできるようになって、できることを少しずつ増やしていきました。

あとは、相手が何を考えて戦っているかを意識しました。最初はよくわからなかったけど、「この人、投げばっかりする」って思ったとき、最初はなんでーってなるんですけど、相手の考えを意識すると、「ああ、私が投げ抜けしないからだ」ってわかるようになるんです。

ハイタニ:格闘ゲームをある程度やっている人だったら、得意なことややりたいことをどうやったら伸ばせるのかを考えています。ぷるるさんにコーチする話がきたときは、すでにゴールド帯だったんです。基礎的なことはできていて、さらに対空がうまかったので、そこを重視していました。

うまくなるには、苦手なもの克服する手もあるんですけど、かなりモチベーションが必要。まずは楽しいことをやっていくほうが勝率も上がっていく。腕前が上がって、マスター帯レベルになったら、苦手な部分を克服するようにします。

――初心者が楽しみながら格闘ゲームを学ぶためのアドバイスはありますか? ぷるるさんは実際どのようなときに楽しいと感じましたか?

ぷるる:人と比べずにやっていました。自分は自分って。まわりにうまい人はたくさんいるんですよね。あとは、先ほどお伝えした何か1つできるように目標を作ること。クリアできると、うれしくなってまたやりたくなりました。成功体験がよかったんだと思います。

ハイタニ:そういう感じにできたらいいですよね。格闘ゲームは人との対戦が基本で、毎回勝ち負けが出ますから、意識しすぎてしまうこともしばしば。もちろん、それも大事ですが、キャラクターをうまく動かせるようになると単純にうれしいですし、モチベーションにもつながると思います。そのあたりを楽しめるといいのではないでしょうか。

――最近はプロシーンでもコーチの重要性を問われることもありますが、ハイタニさんにとってコーチの存在はどのようなものでしょうか。

ハイタニ:モチベーションが継続しやすいですね。1人きりで練習していると、どうやれば上達できるかわからなくなることがよくあります。自分だけで答えを出すのは本当に難しい。でも、コーチがいれば、自分が気がつかないことに気がついていたり、どうやって対処すればいいのかの解答を持っていたりしますし、教えてもらえば理解しやすいと思います。

あとは、プレイする意欲がわきますね。自分自身が上達していても、対戦相手がいるので、どうしても勝ちにつながらないことがあります。そういった状況でも、第三者が観てくれていると、戦い方や操作の仕方など、勝ち負け以外のいいところを指摘できるでしょう。そうなると、ああ、負けたけど悪くなかったんだって、メンタル的にもいい方向にいきますね。

――ありがとうございました。