テクノスピーチは3月22日、AI音声合成ソフト「VoiSona Talk(ボイソナトーク)」の正式版をリリースした。「VoiSona Talk」および標準搭載の日本語ボイスライブラリ「田中傘」は無料で利用できる。
「VoiSona Talk」は、最新のAI技術で人間の喋り声をリアルに再現するAI音声合成ソフト。2023年9月1日に開発版をトライアル公開しており、今回はその正式版となる。
基本編集機能では、画面上段のトラックで話者を選択し、画面中段のテキストフィールドに文字を入力するだけで音声を合成することが可能。
画面右側の編集UIで、任意の話速、音量、音高、イントネーションの強さ、ハスキー感、発話スタイルにすることもできるほか、下段で読みの変更、ポーズの挿入削除、アクセントの変更や音素長の変更なども行える。
発話スタイルは、セリフの途中でもその補間比率を変更することが可能。悲しそうな声から嬉しそうな声にだんだん変わるような喋り方なども再現できる。
そのほか、ボイスライブラリ毎に話速、音量、音高、発話スタイルなどの設定値を保存・再現できるプリセット機能や、特有の固有名詞を登録できるユーザー辞書機能も搭載している。
トークボイスライブラリには、無料で利用できる「田中傘(たなかさん)」にくわえ、有料の「さとうささら」「すずきつづみ」「タカハシ」「双葉湊音(ふたばみなと)」の4キャラクターを用意。これらのキャラクターのボイスは、月額660円/年額4,950円/買い切り9,900円で利用できる。
この「さとうささら」「すずきつづみ」「タカハシ」「双葉湊音」の4キャラクターは姉妹ブランド「CeVIO AI」のトークボイスライブラリとしても展開されており、「VoiSona Talk」と「CeVIO AI」のクロスプラットフォームキャンペーンとして、「CeVIO AI」でそれぞれのトークボイスライブラリを所有しているユーザーは「VoiSona Talk」上でも同トークボイスライブラリを無料で利用できる。
さらに、追加ボイスライブラリとして「弦巻マキ」「弦巻マキ English」(以上、AHS運営)、「小春六花」「夏色花梨」「花隈千冬」(以上、TOKYO6 ENTERTAINMENT運営)のリリースも今後予定しているとのこと。
「VoiSona Talk」の動作環境はWindows 10/11 64bit版(日本語版または英語版)、macOS 10.13 High Sierra~10.14 Sonoma。Appleシリコン/Intel/AMDのデュアルコア以上のプロセッサが必要で、4コア以上が推奨。メモリは4GB以上が必要で8GB以上が推奨。利用にあたってはインターネット接続環境が必要となる。