2023年9月26日からサイバーパンク2077の有料DLC「仮初めの自由(Phantom Liberty)」の配信が開始された。人気ゲーム初の大型DLCであり、NVIDIA独自の描画負荷軽減技術である「DLSS 3.5」に対応しているのが大きな特徴だ。そこで、ここではNVIDIA最新世代のGPU「GeForce RTX 40シリーズ」でDLSS 3.5を有効にした上でフレームレートを測定していく。レイトレーシングをガッツリ効かせて、どこまで快適にプレイできるか注目だ。

  • サイバーパンク2077の有料DLC「仮初めの自由」を全RTX 40シリーズで速攻テスト! DLSS 3.5の威力を見る

    2023年9月26日に配信がスタートしたサイバーパンク2077の有料DLC「仮初めの自由」。DLSS 3.5に対応しているのが見どころの一つ。ここではSteam版でフレームレートを測定する

  • 現在発売されているRTX 40シリーズを用意

まずは簡単にDLSS 3.5について触れておこう。DLSSでは、低解像度でレンダリングしたもの本来の解像度までアップするスケールする「DLSS Super Resolution」、AIによってフレームを生成する「DLSS Frame Generation」が存在しているが、そこにレイトレーシングの性能向上と高画質化を実現する「Ray Reconstruction」を加えたのがDLSS 3.5となる。なお、DLSS Frame GenerationはRTX 40シリーズが必要だが、Ray ReconstructionについてはTensor Coreを備えたRTXシリーズなら利用可能となっている。

  • Ray Reconstructionがオフの状態。水面に映った建物がちょっとボヤっとしている

  • Ray Reconstructionを有効にすると、建物がクッキリする。レイトレーシングにおけるノイズを除去できるのが最大の強みだ

それではテストに使うビデオカードを紹介しよう。現在発売されているRTX 40シリーズをすべてそろえた。

  • GeForce RTX 4090:NVIDIA GeForce RTX 4090 Founders Edition
  • GeForce RTX 4080:NVIDIA GeForce RTX 4080 Founders Edition
  • GeForce RTX 4070 Ti:ZOTAC GAMING GeForce RTX 4070 Ti Trinity OC
  • GeForce RTX 4070:NVIDIA GeForce RTX 4070 Founders Edition
  • GeForce RTX 4060 Ti(16GB):ASUSTeK ROG Strix GeForce RTX 4060 Ti OC Edition 16GB GDDR6
  • GeForce RTX 4060 Ti(8GB):NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti Founders Edition
  • GeForce RTX 4060:MSI GeForce RTX 4060 VENTUS 2X BLACK 8G OC

検証環境は以下の通りだ。CPUのパワーリミットは無制限に設定。ドライバは仮初めの自由に対応する「Game Ready 537.42」を使用している。

【検証環境】
CPU Intel Core i9-13900K(24コア32スレッド)
マザーボード MSI MPG Z790 CARBON WIFI(Intel Z790)
メモリ Micron Crucial DDR5 Pro CP2K16G56C46U5(PC5-44800 DDR5 SDRAM 16GB×2)
システムSSD Western Digital WD_BLACK SN850 NVMe WDS200T1X0E-00AFY0(PCI Express 4.0 x4、2TB)
CPUクーラー Corsair iCUE H150i RGB PRO XT(簡易水冷、36cmクラス)
電源 Super Flower LEADEX V G130X 1000W(1,000W、80PLUS Gold)
OS Windows 11 Pro(22H2)

このゲームにはベンチマークモードも用意されているが、今回は仮初めの自由で追加されたマップ「ドッグタウン」の一定コースを60秒移動した際のフレームレートを「CapFrameX」で測定した。

  • ドッグタウンを移動した際のフレームレートを測定している

  • DLSS 3.5のRay Reconstructionを有効にするには、まずプリセットを「レイトレーシング:オーバードライブ」にする必要がある。これはすべての光線を正確にシミュレートする「パストレーシング」技術を取り入れた非常に描画負荷が高いものだ

  • 今回のテストでは、プリセットをレイトレーシング:オーバードライブにしてRay ReconstructionとFrame Generationを有効にし、Super Resolutionはパフォーマンス設定とした

  • サイバーパンク2077 – フレームレート比較

レイトレーシング:オーバードライブは、PCゲームでもトップクラスに描画負荷の重い設定だ。快適なプレイの目安と言える平均60fpsはフルHD解像度なら、RTX 40シリーズのすべてでクリアできるが、WQHDになるとRTX 4060 Ti(16GB)以上が、4KになるとRTX 4080以上が必要となる。4Kでパストレーシングの美しさを味わいながら、なめらかな描画まで楽しみたいならRTX 4090を選ぶしかないというなかなかのハードルの高さだ。

ちなみに、使用されるビデオメモリ量はRTX 4090でチェックしたところフルHDで10.49GB、WQHDで11.22GB、4Kで13.59GBとかなりの容量に達した。そのため、4Kに注目すると12GBのRTX 4070よりも16GB版のRTX 4060 Tiのほうがフレームレートが高くなっている。8GB版のRTX 4060 Tiとも差ができており、大容量のビデオメモリが活きるゲームだ。

DLSS 3.5によるレイトレーシングの高画質化を体験しながら、サイバーパンク2077:仮初めの自由を楽しみたい人の参考になれば幸いだ。