米Microsoftは6月28日(現地時間)、年内の正式版提供を目指す「Windows 11」の初のWindows Insiderプレビュー版をDevチャンネルにリリースした。ビルド番号はBuild 22000.51。
新デザインと共に、新しい「スタート」、タスクバー、テーマ、サウンド、Widgetなど、多くの新機能を体験できる。タスクバーは通知センター(WIN + N)とQuick Settings(WIN + A)のボタンを備える。通知センターは全ての通知が表示される場所。Quick Settingsは、音量、明るさ、Wi-Fi、Bluetoothなど、PCの一般的な設定をすばやく簡単に管理するための場所。Quick Settingsのすぐ上にメディア再生コントロールが表示される。
3月にInsider版でアップデートされたFile Explorerが新たにリボンをコマンドバーに置き換えたクリーンなデザインになっており、新しいコンテキストメニューの試用が可能。「スナップレイアウト」や「スナップグループ」、新しいデスクトップなど強化されたマルチタスク機能も実装されている。タッチキーボードのパーソナライゼーション、改善されたタッチジェスチャーや音声入力、Wi-Fi 6Eサポートも試せる。また、新しいMicrosoft Storeの初期ビルドも含む。現段階では、新デザインへのフィードバック収集を目的としている。
Windows 11では、セットアップ体験をカラフルなアイコングラフィとモダンなライトテーマで再デザインしている。セットアップの段階からWindows 11 への期待が高まるように設計しており、例えばセットアップの段階でユーザーがPCに名前を付けられる。同社はこのセットアップ体験を「Out of box experience」(OOBE)と呼んでいる。ただし、現段階のプレビュービルドでは、セットアップ体験の後に初期設定や利用開始を支援する「Get Started」アプリのページが一部のみになっており、今後のビルドで揃えていくという。
現段階でWindows 11がサポートするプロセッサは、第8世代Intel Core以降、AMD Zen 2以降となっているが、これは最終的なハードウェア要件ではなく、Microsoftは第7世代Intel CoreやAMD Zen 1に対象を広げるか検証中である。Windows 11 Insider Previewビルドは、現時点のWindows 11のハードウェア要件を満たしていないデバイスでも、Windows Insiderプログラムのハードウェア要件を満たしていたら導入可能。第7世代Intel CoreやAMD Zen 1が、Windows 11が原則としているセキュリティと信頼性の条件を満たすか、Windows Insiderプログラム参加者のフィードバックを求めている。