ビットコイン(BTC)は3ヶ月ぶりに4万6293ドルの高値にまで上昇した。これにより仮想通貨トレーダーは再び強気モードとなり、プロトレーダーはより大きなレバレッジポジションを追加しようとしているが、すべての投資家が直接ビットコインに投資しているわけではない。

機関投資家の場合、ファンド運営者は投資するポートフォリオに関してルールを設定しており、リスク選好もそれぞれだ。したがって機関投資家の中にはビットコインなどの仮想通貨に直接投資することが制限されており、ほかの方法で仮想通貨へのエクスポージャーを取得する場合がある。

特にビットコインマイニングを専門とする企業は大きな利益を得ており、一部の企業は上場している。投資家は株式を通じてビットコインへのポートフォリオを得ようとしているようだ。

マイクロストラテジー、ビットコイン買いが奏功

マイクロストラテジー(MSTR)と、同社CEOであるマイケル・セイラー氏は、ビットコインを「価値の保存手段」として昨年来から大量のBTCを購入している。

同社はインフレをヘッジする方法として、そのバランスシートに10万5000BTC以上のビットコインポートフォリオを構築している。

その結果、マイクロストラテジーの株価はBTC価格のパフォーマンスと相関するようになっている。

MSTR/USD 1-day chart. Source: TradingView

上のチャートでみられるように、MSTRの株価はビットコインが下落した7月20日に474ドルの安値となったが、その後65%上昇して781ドルとなった。

マイニング関連銘柄が急騰

ビットコインや仮想通貨のマイニングを専門とする上場企業も、BTC価格上昇の恩恵を受けている。

ビットコインマイニング企業ライオット・ブロックチェーンは、ネットワークのトランザクション処理を行うため、ASICマイナーを大量に運用している。

RIOT/USD 4-hour chart. Source: TradingView

7月20日に23.86ドルの安値をつけて以来、ライオットの株価は66%上昇し、8月9日には39.94ドルの高値にまで達した。

ビットコインマイニングを専門とするもう1つの上場企業は、マラソン・デジタル・ホールディングス(MARA)だ。

MARA/USD 4-hour chart. Source: TradingView

7月20日に20.52ドルの安値をつけた後、8月6日にMARA価格は83%上昇し、37.77ドルの高値を付けるまでになった。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

 

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