突如として発表された新型ニンテンドースイッチこと「Nintendo Switch (有機ELモデル)」。従来の液晶ディスプレイに替えて有機ELディスプレイを採用したと謳われていますが、内部スペックがすべて明らかにされたわけではありません。
そこで海外メディアVGCが問い合わせたところ、任天堂が公式に「内部的に大きな変更はない」との声明を出したと伝えられています。
今回の公式発表の前には、新型スイッチは4K解像度への対応やハードウェア性能の向上が噂されていましたが、任天堂はこれらに何の言及もしていません。新たに掲載されたハードウェア仕様によると、解像度はテレビモードつまりドック接続時には1080p、ハンドヘルドモードでは720pまでとされ、従来モデルとまったく同じとなっています。
こうした仕様につき、任天堂広報は「Nintendo Switch(有機ELモデル)は、従来のNintendo Switchモデルより新しいCPUを搭載したり、RAMを増やしたりすることはありません」と述べたとのことです。
米Bloombergをはじめ複数のメディアやリーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)らが、新型スイッチにはより高速なチップが積まれ、ドック時には4Kないし2K表示が可能となり、ディープラーニングにより見かけは高画質にするNVIDIA DLSS技術に対応などを予想していましたが、ことごとく否定されたかっこうです。
もっとも、上記の噂話の中には発売時には新機能を(未確認の問題のため)封印するとの予想もありました。また「高速化されたチップ」については車載チップNVIDIA Orinのカスタムチップを搭載する説も囁かれていましたが、新型スイッチのSoCは公式仕様では「NVIDIA Custom Tegra processor」とされていて、型番が完全に明らかにされたわけでもありません(従来モデルと同じ表記ではありますが)。
今後のソフトウェアアップデートで秘められた力が解放されるのか、それとも有機ELモデルとは別のProモデルが用意されているのか。あるいは、なにもかもが4年目を迎えたスイッチに強化型が追加される「はず」との願いがもたらした妄想だったのか、しばらく展開を見守りたいところです。
Source:VGC