欧州のサンマリノ共和国は、VeChainの非代替性トークン(NFT)ベースのワクチン接種パスポートを承認した。

人口わずか3万3000人の小国であるサンマリノは「法令第109号」の承認を発表した。これにより「サンマリノ・デジタルCOVID証明書」と呼ばれるワクチンパスポートが展開可能となる。

ワクチンパスポートはデジタルワクチン接種証明書であると同時に、過去の感染記録、陰性の検査結果も含まれている。

この証明書はサンマリノ保険当局によって承認された施設からの要求によって発行される。VeChainのNFT(eNFT)を個人のコロナ関連の病歴記録にリンクさせることで、VeChainThorのパブリックブロックチェーンに記録されることになる。

証明書には、個人のCOVID関連記録にアクセスするためにスキャンできる2つのQRコードが含まれている。

最初のQRコードは欧州連合の基準や要件に準拠しており、承認された加盟国やエンティティが検証することができる。

2つ目のQRコードは、欧州連合以外の「誰でもどこでも」スキャンすることができ、ブロックチェーンベースのeNFT証明書を検証できるウェブベースのアプリにユーザーを誘導する。

VeChainは、今回のサンマリノ事例が「最初の国レベルでのeNFTの採用」だと説明している。

今回のプロジェクトで協力しているDNVのグロース&イノベーション担当取締役のレナート・グロットラ氏は「VeChainのブロックチェーン技術、特にNFTを使用することで、情報の信頼性を高め、偽造のリスクを軽減できる」と語っている。

VeChainが世界的なコロナ問題にブロックチェーンベースのソリューションを提供するのは、これが初めてではない。1月にはキプロスの病院で、新型コロナのワクチン接種をブロックチェーン上で記録する取り組みを行っている。