キヤノンマーケティングジャパンは4月15日、宮城県女川町と共同で、映像制作や写真撮影を軸にした自治体の観光プロモーション活動を支援する実証実験を実施したと発表した。
映像を軸とした「学ぶ」「作る」「発信する」という3つのアプローチで、自治体が地域の魅力を主体的に発信して観光客を誘致できるよう総合的に支援する実証実験を、キヤノンマーケティングジャパンが宮城県女川町と共同で2023年8月から2024年3月までの期間に実施した。
「学ぶ」では、キヤノンマーケティングジャパンが培ってきた写真文化や映像制作のノウハウやネットワークを活用し、女川町の観光関係者や商工会、地域住民を対象とした講習会を実施。映像制作やSNS発信の技術を習得する機会を提供することで、参加者自身が町の魅力を発信できるよう支援した。
「作る」では、自治体が制作するのが難しい高品質な映像コンテンツについて、キヤノンマーケティングジャパンが制作を担当。具体的には、女川町への移住促進Webサイト「女川で暮らす」のリニューアルを請け負い、2024年3月8日に公開した。
「発信する」では、地域のメディアやインフルエンサーなどと連携したプロモーション活動を実施。合わせて、キヤノンの個人向けウェブサイト「itoshino」(イトシノ)では、Vlogカメラ「PowerShot V10」を用いた女川町の名店紹介などののコラボ企画を紹介した。企画には、X(旧Twitter)で「日本推しラトビア人」として有名なアルトゥル・ガラタさんが参加し、取材と撮影を担当した。
キヤノンマーケティングジャパンは、今回の実証実験を通じて得られた知見を活かし、女川町に継続的な支援を実施するとともに、同様の課題を抱えるほかの自治体に対しても、映像を軸にした観光振興支援を展開していく。