映画『ゴジラ-1.0』(公開中)の興行収入が60億円を突破したことが4日、明らかになった。
昨年11月3日に封切られ、3月3日までの公開122日間で観客動員392万人、興行収入60.1億円を記録。2023年に日本で公開された実写映画ランキングで第1位(※興行通信社調べ)となり、唯一60億円を突破した実写映画となった。
同作は、3月10日にアメリカで開催される世界最高峰の映画賞「第96回アカデミー賞」において、日本映画で初めて「視覚効果賞」にノミネートされている。「視覚効果賞」(Academy Award for Visual Effects)はその年に公開された映画の中で最も優れた視覚効果(VFX)を用いた作品に与えられる栄誉で、アカデミー賞で最も注目される部門のひとつ。現地時間3月2日にはアカデミー賞の公式プログラムであるパネルディスカッションに、山崎貴監督、VFXディレクター・渋谷紀世子氏、3DCGディレクター・高橋正紀氏、エフェクトアーティスト/コンポジターの野島達司氏の4名が参加し、VFXの制作秘話を語って会場を沸かせた。
渡米中の山崎監督からも喜びのコメントが到着。「60億は厚い壁だったので、ついに超えることができて本当に嬉しいです。ゴジラは愛されているなぁ、と改めて感じました。この記録は、いろいろな幸運が重なったことと、そして観て下さった皆さんのおかげでしかあり得なかったので、皆さんにありがとうと言いたいですし、皆で作った記録だなと思います」と感謝の気持ちを伝えた。
いよいよ近づいてきたアカデミー賞授賞式については、「もうこうなったら俎板の鯉ですよね(笑)。アカデミー賞の投票は終わって、もう結果は決まっているでしょうし、そこに何が書かれているのか楽しみです。早く結果を知りたいですね」とコメントしている。
北米では現地時間の2月1日までの63日間で上映が終了し、最終興行収入は5,641万ドル。北米で公開された邦画実写映画の興行収入記録を大きく塗り替え、歴代1位。北米公開の外国語の実写映画の歴代興収の中でも3位という記録を残した。日本興収も含めた全世界累計の興行収入で160億円(※)を突破している。(※現時点のレートで換算)
【編集部MEMO】
映画『ゴジラ-1.0』は、ゴジラ70周年記念作品であり、日本で製作された実写版ゴジラの30作品目という特別な節目である最新作。監督・脚本・VFXを、自身もゴジラのファンであることを公言する山崎貴が務め、主人公・敷島浩一を神木隆之介、ヒロイン・大石典子を浜辺美波が演じている。さらに山田裕貴、青木崇高、吉岡秀隆、安藤サクラ、佐々木蔵之介といった、実力派俳優陣が勢揃いした。
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