“10万円以下で使いやすいノートPC”という条件で探している方は多いのではないだろうか? そこにピタッとはまるモデルが、パソコン工房より発売された「iiyama PC STYLE-15FH127-i7-UHEX [Windows 11 Home]」だ(直販価格99,800円から)。
15.6型でフルHDの見やすいディスプレイ、OfficeやWebブラウザ、テレビ会議といった一般的なアプリが十分快適に動作できる性能、テンキー付きで入力しやすいキーボードなど“使いやすさ”につながる部分をしっかりと押さえている。実際の使い勝手やパフォーマンスなどについてレビューをお届けしよう。
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CPUは10コア、16スレッドの「Core i7-12650H」を搭載
「iiyama STYLE-15FH127-i7-UHEX」はOSに「Windows 11 Home」、CPUに第12世代(Alder Lake)の「Core i7-12650H」を採用。メモリは8GB DDR4-3200(8GB×1、S.O.DIMM)、ストレージは500GB(NVMe M.2)を搭載している。
注目はCPUだろう。Core i7-12650Hは、パフォーマンス重視のPコアを6基、効率重視のEコアを4基備え、合計で10コア、16スレッドを実現とノートPC向けとしては高スペックな仕様だ。最大4.7GHz(Pコア)と動作クロックも高く、10万円以下のノートPCとしては“強力なCPU”で、この時点で一般的なアプリであれば“快適に動く”と約束されていると言ってよい。
主なインタフェースは、右側面に1000BASE-Tの有線LAN、USB 3.1 Type-C×1、micro SDカードリーダー、左側面にUSB 3.0×1、USB 2.0×1、マイク入力、ヘッドセット端子、背面にUSB 3.1 Type-C×1、HDMI出力、Mini DisplayPort出力を備えている。ワイヤレス機能は、Wi-Fi(IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n)、Bluetooth 5をサポート。
本体サイズは約360.5×240×27.8mm、重量は約2.06kg。電源は出力120WのACアダプタを使用する。
なお、注文時のカスタマイズにも対応しており、メモリは最大64GBまで選択が可能、SSDも最大4TB(2TB×2)までアップできる。ACアダプタの追加もでき、持ち運びなどを考えて複数ACアダプタがほしいというニーズにも応えられる。
作業しやすい15.6型液晶とテンキー付きキーボード
ディスプレイは15.6型、解像度がフルHDと長時間の作業もこなせる見やすいサイズ。上部には100万画素のWebカメラとマイクも内蔵しており、ビデオ会議にもすぐ対応可能だ。底面にはステレオスピーカーも搭載している。
キーボードは日本語配列でテンキー付きとExcelでの数字入力もこなしやすい。個人的には、スペースの都合で小さいサイズにされがちな矢印キーが大きいのがうれしいところ。タッチパッドも大きくて使いやすかった。
そして便利なのが「Control Center」アプリだ。動作モードとして、パフォーマンス/エンターテイメント/省電力/静音が選べるほか、Windowsキー、タッチパッド、Webカメラをワンクリックで無効化できる。キーボード上部のファンクションキーは「Fn」キーと組み合わせることで、音量や輝度の調整、外部ディスプレイへの切り替えといったショートカットキーとしても動作可能なほか、その役割の入れ替えも可能(Fnキーを押すことでファンクションキーとして動作する)。ユーザーの好みに合わせて、簡単に動作を変更できるのはナイスだ。
底面から空気を取り込み、両側面と背面から排気する効率のよいエアフローも確保されており、熱がこもりにくい構造になっているのもポイント。負荷が高めの作業も安心してこなせる。
PCMark 10で一般用途の快適度が高いことを証明
最後にパフォーマンスを見てみよう。動作モードは「パフォーマンス」に設定して実行している。CGレンダリングでCPUパワーを測定する「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は15,056pts、CPU(Single Core)は1,726ptsと良好なスコアで、Core i7-12650Hのパワーを十分引き出せている。
3Dのゲーミング性能を測定する「3DMark」のTime Spyは995、Fire Strikeは2,311、Wild Lifeは5,762、Night Raidは10,975とCPU内蔵のグラフィック機能なので高いスコアではなく、軽めのゲームなら何とか遊べるとみておこう。ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 8」のシーケンシャルリード(SEQ1M Q8T1)は3508.14MB/s、シーケンシャルライト(SEQ1M Q8T1)は1650.98MB/sだった。
注目したいのは、PCの基本的な性能を測定する「PCMark 10」の結果だ。総合スコアは5,460、Essentialsは10,159、Productivityは6,739、Digital Content Creationは6,453となった。PCMark 10は、Web会議/Webブラウザ/アプリ起動の“Essentials”で4,100以上、表計算・文書作成の“Productivity”で4,500以上、写真や映像編集“Digital Content Creation”で3,450以上が快適度の目安となっているが、すべて上回っている。一般的な用途であれば、十分快適にこなせるパワーがあると言ってよいだろう。
使いやすいサイズと確かなCPUパワー
「iiyama STYLE-15FH127-i7-UHEX」は、15.6型のディスプレイを採用するスタンダードなノートPCだが、CPUに10コア、16スレッドの「Core i7-12650H」によって多くのアプリを快適に使える性能を備えながら、10万円を切る高いコストパフォーマンスを実現しているのが最大の特徴だ。ゲームはプレイしないけど、Officeなどのアプリで不満を感じたくないというなら、ぜひとも注目して欲しい1台と言える。
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主なスペック
メーカー | パソコン工房 |
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ブランド | iiyama PC |
製品名 | STYLE-15FH127-i7-UHEX [Windows 11 Home] |
ディスプレイ | フルHD(1,920×1,080ドット) |
CPU | インテル® Core™ i7-12650H プロセッサー(10コア、16スレッド、最大4.70GHz) |
メモリ | DDR4-3200 S.O.DIMM (PC4-25600) 8GB(8GB×1) |
SSD | 500GB NVMe対応 M.2 SSD |
HDD | 非搭載 |
チップセット | CPU統合チップセット |
光学ドライブ | 非搭載 |
グラフィックス | UHD Graphics |
OS | Windows 11 Home 64ビット |
LAN | 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応(RJ-45) |
無線 | IEEE802.11 ax/ac/a/b/g/n対応 Wi-Fi + Bluetooth 5 |
インタフェース | ヘッドフォン/スピーカー出力×1、マイク入力×1、USB 3.1 Type-C×2、USB 3.0×1、USB 2.0×1、HDMI×1、Display Port×1 |
Webカメラ | 100万画素 |
セキュリティ | セキュリティスロット(左側面×1) |
バッテリー 駆動時間 |
未公表 |
サイズ | 360.5mm×240mm×27.8mm |
重量 | 約2.06kg(バッテリー含む) |
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