著者 DMM Bitcoin マーケットレポート
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年初からBTC(ビットコイン)は活況な地合いが続いている。
BTC/JPYは1/1の安値215万円を底値とし現在は約298万円になっており、この3週間で約38%上昇した。
また、1/8~1/14には6日連続で前日比上昇を記録し、この連続上昇記録は2021年8月以来のものであった。
・連騰はBTC年間上昇の兆しか
上表は、2018年~2023年現在までにおける、BTC/JPYが5日以上連続して上昇(下落)した回数を集計したものである。(午前7時を日付の変わり目とし、上昇(下落)の判定は当日と前日の終値を基準としている。)
上表から読み取れるポイントは以下である。
①5日連続上昇が同下落の回数よりも多い年は、最終的な年間での騰落率が80%以上のプラスとなっている(表の「A-B」)。
②どの年度においても、上昇日数は概ね50%程度に収束している。
①に当てはまる2019年~2021年では、5日以上の連続上昇局面が5回以上観測された。
その中でも連続上昇を9回記録した2020年のBTC/JPYは年間で285%上昇となっており、連続上昇の回数が多いほど、相場の上昇圧力が高いことが伺える。
また、2019年~2021年の同下落回数は同上昇回数よりも少ないという特徴もある。
一般的に上昇相場では、利益確定や昔に高値で買いを入れた投資家の戻り売りなどにより2、3日の上昇後には反落となる傾向がある。BTCがそのような下落圧力に耐え、1月時点で既に6日連続上昇を記録したことは注目に値するだろう。
単純な騰落日数よりも、勢いのある連日での連続上昇が材料視できるかもしれない。
上記の材料のみでBTCの年間トレンドを判断するのは早計ではあるが、テクニカル上の長期トレンドを見ると底入れシグナルが点灯しているとも考えられる。
今年はBTCが大きく上昇する年とも見れるだろうか。
一方で、②についてであるが、上の5日以上連続上昇の表のとおり、どの年度においても上昇日数の割合は概ね50%であるとすると、本年度の上昇日数の割合は70%を超えている。
そのため、今後50%に収束する傾向に則るのであれば、利益確定の売りなどに押されやすい展開も考えるべきだろう。