コインチェックの親会社であるマネックスグループは28日に2022年7~9月期の決算を発表した。仮想通貨市場の低迷を受け、コインチェックをはじめとするクリプトアセット事業の営業収益は前年同期比で76.9%減と大幅減となった。

決算説明資料によれば、2022年4~9月累計のクリプトアセット事業の営業収益は47億2400万円となった。これは前年同期の204億3400万円から大幅な減少だ。マネックスは「暗号資産市場および暗号資産価格低迷による取引金額減少により、トレーディング収益が大幅に減少」したことが理由だとしている。

さらに直近の7~9月期でみれば、クリプトアセット事業の営業収益は15億6300万円となっており、前四半期(4~6月)比でも約50%の減少となっている。

ほかの指標についてみれば、口座数については175万口座となっている。これは前四半期から4.4万口座の増加であり、国内シェアは27%であるという。また累計アプリダウンロード数は533万DLであり、前四半期から13.3万DLの増加だ。

コインチェックの米ナスダック上場については、「上場に向けた手続きを推進中」だとしている。今年3月に発表されたように、コインチェックは特別買収目的会社(SPAC)のスキームを使い、米ナスダックでの上場を目指している。米国の資本市場にアクセスし、グローバル展開を目指すのが狙いだ。コインチェックは来年7月2日を期限とする契約を結んでおり、その日までにSPACとの合併を進めている。